Zoom独自のメモ機能「Zoom Docs」登場。機能や使いやすさはどう?
Googleドキュメントの座を奪えるだろうか。 Zoom は、最大100 万人が参加するビデオ会議を主催するだけでは飽き足らず、独自のドキュメント機能「Zoom Docs」をリリースしました。そういえばProtonからも同様のサービスが登場しましたね。今後、オンラインミーティング中に議事録やメモを取るときは、Zoom Docsを使うことが増えるかもしれません。 【全画像をみる】Zoom独自のメモ機能「Zoom Docs」登場。機能や使いやすさはどう? Zoomでオンライン会議に参加しながら、メモはGoogleドキュメントに記す、という人も少なくないでしょう。Zoomは、すべての作業を単一のワークスペース内で済ませることができれば週に数時間を節約できる、と宣伝しています。 ベテランのGoogleドライブユーザーにZoomへ乗り換えさせるほどの機能は今のところないかもしれませんが、Zoomのエコシステムですでに多くの時間を費やしているなら、Zoom Docsの方が便利かもしれません。
Zoom Docsの基本機能
Zoom Docsでは何ができるの? 無料のZoomアカウントを持っていれば、Zoom Docs内のすべての基本機能を使用できます。無料の場合、一度に共有できるドキュメントは 10個まで。個人ユーザーの場合は、おそらくこれで問題ありません。月額14.99ドル(約2,200円)以上の有料プランに加入している場合は、無制限になり、文章作成などに使えるAIコンパニオンにもアクセスできるようになります。 Notionなどのツールを以前に使用したことがある人なら、Zoom Docsはすぐに使いこなせるでしょう。各ドキュメントはテキストと画像のため空白のキャンバスなので、すぐに入力を開始できます。テキストをハイライトすると、書式設定ツールバーが表示され、文章を編集することが可能。議事録、ブレスト、1on1面談用などのテンプレートも用意されています。 表、リスト、コード、画像、その他の埋め込みもサポートされています。YouTube動画のURLを埋め込めばドキュメント内で再生することも可能です。GoogleドキュメントはWordの代替品といったところですが、Zoom Docsはブログ投稿作成ツールに近いですね。 また、ドキュメント内のテキストをハイライトすることで即座に翻訳も可能。数回クリックするだけでドキュメントの以前のバージョンに戻すこともできます。インターフェースはシンプルでミニマルですが、使える機能はたくさんあって非常に便利ですね。基本的なスペルチェックと文法チェックも行なってくれますよ。 残念ながら、GoogleドキュメントにはあってZoom Docsにはない機能もあります。現時点では Zoom には単語カウント機能がありません。また、ドキュメントの比較、オフライン編集、音声入力などのツールも利用できません。目次やヘッダーとフッターをつけるなど、より一般的な文章作成に必要な機能もありません。 Wordファイルをインポートして変換するオプションもありますが、逆にZoom DocsのファイルをWordで読み込むことができないとのことです。