長野県南部で震度5強 気象庁「御嶽山の活動に変化なし」
長野県南部で震度5強を観測した地震を受け、気象庁は25日朝、会見を開いた。今後1週間ほどは同程度の地震が起きる可能性があることと、雨が降りやすくなっている時期だとして土砂崩れなどの災害への注意を呼び掛けた。 【動画】長野県南部で震度5強 気象庁が記者会見 地震の規模を示すマグニチュード(M)は当初5.7としていたが5.6に修正され、震源の深さも7キロと発表された。
長野県では1984(昭和59)年9月に、王滝村を震源とするM6.8の「長野県西部地震」が発生している。会見した気象庁地震津波監視課の松森敏幸課長は、今回の地震は「西部地震の後に活動が活発になった領域の中だが、端の方」と述べた。付近にある御嶽山は西部地震の5年前の1979年に噴火し、2014(平成26)年にも噴火しているが、「噴火との関連性は分からない。地震後、御嶽山とその周辺の火山に変化はない」と説明した。 地震のメカニズムについては、西北西、東南東方向に圧力軸を持つ型で「逆断層型とも横ずれ型とも言い切れない」とした。