3つの指標を提案 専門家会議が会見(全文4)2つの肝を徹底的にやる
新型コロナウイルス対策を検討する政府の専門家会議は14日夜、記者会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「政府の専門家会議が会見 「緊急事態宣言」解除の基準は?(2020年5月14日)」の中継開始時間に対応しております。 【動画】政府の専門家会議が会見 「緊急事態宣言」解除の基準は? ◇ ◇
指標がないと判断できないのでは
木野:その関係で、要は適正な範囲というのを、例えば今回の資料では検査件数が一定以上担保というのと、それから陽性割合が著しく高くないというのがあるんですけれども、これ、具体的な数字がこのぐらいという指標がないと判断にならないと思うんですが、もしあれば教えてください。それからその理由もお願いします。 尾身:それは非常に重要なご指摘で、実は私も別の場所で言って、皆さんもしご存じかも、具体的な話をしたほうが分かりやすいので。今日はここに各都道府県別に検査をした数が書いてありますね。それから陽性になった数がありますね。今のところまだこうしたデータが必ずしも100%正確ではないというのは皆さん、ご存じですよね。だから、そういう、ただし大きな傾向としてはだいたい分かる。 そういう中で実はWHOのほうが、われわれは今おっしゃったように検査数の、一定程度、だんだんとやってること、担保、それから陽性率がそんなに高くないということ、指標。で、WHOはなんて言ってるかというと、検査の陽性率がいわゆる3%から12%ぐらいの間にあることが、実は検査体制が、まあまあ、ほぼ合理的にできているんじゃないのかということをWHOは言っているんですね。
30%を超えてる県はないと思う
そういう観点から見ると、例えば東京都がこの前、いろいろな努力をしていただいて、今までは分母が陽性検査だけだったんですよね。それを民間のほうもやって、ちょっと最終的なあれですけど、7点とか8%って言ってましたよね。ということで、あとはドイツなんかは実は6%ぐらいでしょう。そういうことで、で、この県を、必ずしもまだ全部の県がデータ出てるわけではありませんけど、東京都なんかも一時期は高かった時期があると思いますけど、今は8%とかいうことで、ほとんどの県は、データがある県で30%を超えてる県はないと思いますね。 そういう意味では、今、陽性率の問題、PCR等の検査のことがいろいろ話題になってますが、実はだいたいおおまかで言うと、まだ正確なことはあれですけど、今あるデータを基にすると、だいたいWHOが言ってる3から12のパーセントに合っているということで、東京都も実は、一時期はもうちょっと高かったと推察されますけども、今の段階では8%ということで。で、これからもそういう数を追っていって検査体制が合理的かどうかというのを見ていきたいというのがこの趣旨です。 そこで何%となぜ書けないのかと、これはなかなか難しくて、これは難しくて。だけど30%でいいなんていうことは絶対言えないでしょうね。じゃあ6%か8%か10%か、その辺ははっきり言って、これはすっきりした答えがあったほうが、われわれも、できればいいですけど、これはそういうことで見ていて、検査体制。一番悪いのは、一番悪いというか、避けたいのは、検査体制があんまり増えないで、むしろ減ってきて、陽性率がどんどん高くなるということは、これは実際に十分な検査ができてないということですよね。今のところは、各県はかなりの数やってるんだけど、県を見ていただければ分かります。何百とやってんだけど、ほとんど。 で、これはいろんな要素が、いろんなことが考えられます。いろんなことが示唆されるんですね、このデータを見ると。なぜかというと、いわゆる検体数と言ってる、この割合ですよね。これが明らかに、さっきの地図にあった赤い地域のところのほうが高いですよ、傾向としては。大きな傾向としては。で、ほとんどの例が、感染者がほとんど少なければ、当然のこと。だけど感染者の少ないところでも結構な検体数はやってて、おそらくパーセントは1%とかそういうことになってるんで、これによってだいたいどこの県が多いのかということは大まかに分かるということですね。