春の高校バレー、11日に準決勝 決勝進出へ男女各4校が最終調整
「ジャパネット杯 春の高校バレー」として行われる第77回全日本バレーボール高校選手権(産経新聞社など主催)は11日、東京体育館で準決勝を迎え、12日の決勝進出を目指して男女各4校がセンターコート(特設コート)で激突する。各チームは10日、自校などで最終調整した。(奥村信哉) 【写真】準決勝に向けて練習で力強いスパイクを見せる駿台学園の桜井信人 ■女子 【就実(岡山)-共栄学園(東京)】 2連覇を目指す就実は1年生セッター加藤由詩(うた)が好調。前回最優秀選手の福村心優美(こゆみ)主将、高橋凪(なぎ、ともに3年)ら強力アタッカー陣を巧みに操る。歴代優勝校を連破してノーシードから4強入りした共栄学園は184センチの秋本美空(みく)主将(3年)が高い打点からの強打でチームを牽引(けんいん)する。 【下北沢成徳(東京)-金蘭会(大阪)】 金蘭会が2-1で制した昨夏の全国高校総体決勝トーナメント3回戦の再戦となる。総体覇者の金蘭会はやや精彩を欠く西村美波主将、大森咲愛(ともに3年)の両エースがどこまで調子を上げてくるか。柳千嘉(3年)ら180センチ台の選手が居並ぶ前回準優勝の下北沢成徳は高いブロックで圧力をかけたい。 ■男子 【駿台学園(東京)-市尼崎(兵庫)】 3連覇を狙う駿台学園の優位は動かない。選手層が厚く、前回も主力だったセッター三宅綜大は197センチのエース川野琢磨に過度に依存せず、桜井信人(いずれも3年)ら強力な攻撃陣を巧みに使い分ける。1、2年生主体の市尼崎は2年生エース、ハントラクル星夏(せな)の出来が鍵を握る。 【東福岡-東亜学園(東京)】 ともに多彩な攻撃を展開し、守りも堅い。ツーセッターを採用する東福岡は、ここぞの場面で託されるエース松下晃大(3年)の存在が心強い。東亜学園はセッター和田太一(3年)のトスワークが生命線。山田慶之輔(1年)の鋭いサーブや調子を上げてきたブロックも大きな武器となる。