１番、ティーショットを放つ宮本勝昌（カメラ・富張萌黄）

◆男子プロゴルフシニアツアー　ファンケルクラシック　最終日（２０日、静岡・裾野ＣＣ＝６９９３ヤード、パー７２） 　単独首位から出た宮本勝昌（シーミュージック）が逃げ切りで大会連覇を達成した。初日から首位を守りきる完全Ｖで８月の倉本昌弘招待イーグルカップ・シニア以来、今季３勝目とした。昨年、シニアツアーで初優勝を挙げた「自分にとって忘れることのない大事な大会」でシニアツアー通算６勝目を手にした。 　前半に２つ伸ばし、リードを２打に広げた。１０番パー５では２オン２パットでバーディー。１２番で初のボギーをたたくも、１３番で２・５メートルを沈めてバウンスバックとした。１６番では右手前１・５メートルにつけるショット力で後続を引き離した。この日は「一緒に回れるのは楽しみ」と話していた水城高、日大と７年間同期として戦った片山晋呉と、２年連続の最終日最終組。昨年大会に続き軍配は宮本に上がった。 　開幕前日のプロアマ戦は前巨人軍監督の原辰徳氏とラウンド。宮本も野球をしていた経験があり、笑顔で野球の話をしたという。昨年大会覇者として会場に入り、「あんまりディフェンディングチャンピオンって、プラスには働かない。なんとなく過度な意識とか、変なプレッシャーとかになることの方が多い気がする」と苦笑いを浮かべていたが、重圧をはねのけ、今年も地元・静岡で優勝を挙げた。