国民民主・古川元久代表代行がフル稼働 玉木代表の職務代行、石破首相を気遣う余裕も
5日の衆院予算委員会に国民民主党の古川元久代表代行が質疑者として立った。古川氏は4日に不倫問題で3カ月の役職停止処分となった玉木雄一郎代表の職務を担うことが決まったばかり。古川氏は国民民主が主張する「年収103万円の壁」引き上げを巡り、税調会長として自民、公明両党との税制協議にも当たるなどフル稼働中だ。 【写真】役職停止処分の国民民主・玉木代表「夫婦の問題」 「国民の相当厳しい状況を踏まえ、『手取りを増やす』政策を今こそやらなければならない」 古川氏は予算委の質疑でこう強調した。 古川氏は玉木氏や榛葉賀津也幹事長とともに党の創業にかかわった古株の一人だ。旧大蔵省出身で、民主党政権では国家戦略担当相を務めた。党内では比較的長い政治キャリアを積んでいるためか、最近は多くの業務が古川氏に集中する。 玉木氏に代わる代表としての職務に加え、税調会長、国対委員長、さらには今国会の焦点となっている政治改革も古川氏が担当しており、5日には予算委での質疑にも立った。 多忙な日々を送るが、古川氏は意気軒高だ。この日の審議では、たびたび体調不良が指摘される石破茂首相に対し「内外ともに大きな転換期だ。体調管理に十分気を付けてほしい」と気遣う余裕をみせた。(永原慎吾)