「SVBショック」明けの日本株市場で上手に立ち回るヒント
3月10日のアメリカ株市場はSVBの破綻をきっかけに大きく下落した(写真:ブルームバーグ)
リーマンショック以来、最大規模の銀行破綻だそうである。3月10日の東京株式市場でもアメリカ株の波乱要因として関心を集めていたSVBフィナンシャル・グループ傘下のシリコンバレー銀行(SVB)が同日、経営破綻し、アメリカ連邦預金保険公社(FDIC)の管理下に置かれた。 すでに各種メディアで報道されているが、簡単に整理すると、同行は社名が示すようにカリフォルニア州シリコンバレーに本拠を置き、とくにテック系の新興企業やベンチャーキャピタルに資金を供給することで事業を拡大してきた中堅銀行だ。 資産規模は2022年12月末現在、2090億ドルと全米16位。最高経営責任者(CEO)のグレッグ・ベッカー氏は、サンフランシスコ地区連銀理事会のクラスA級取締役を直前まで勤めていたもよう。起業家や投資家、研究機関、金融機関などが相互に関係を持つことで新興企業を自然発生的に生む仕組み「シリコンバレー・エコシステム」の中核企業、との評価もある。
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岩本 秀雄