キッチンの隣にプールと広いテラスが!豪邸建築家が明かす、富裕層が心から満足する空間づくりのポイント
キッチンはもはや食事の支度だけの場ではありません。ホッとひと息つく一人の時間、家族とのコミュニケーション、子供の勉強、仕事や日常の事務作業、そしてゲストとの語らい。キッチンは多様な過ごし方の舞台です。 豪邸を数多く手掛ける建築家・森山善之さんが手掛けたセレブなキッチンを舞台に、暮らしの中心となるキッチンでの多様な過ごし方を叶える、空間づくりのポイントをご紹介します。 【写真集】セレブのキッチンはここが違う!豪邸のキッチンのつくり方
豪邸建築家でおなじみの建築事務所バケラッタの森山善之さんと、オーダーキッチンメーカー、リネアタラーラの水谷洋子さんがタッグを組んだ住宅。この家は、ワンフロア約180㎡の大空間の中心に美しいキッチンを配置しており、高さ4mのガラス窓、天井高約7mというダイナミックでラグジュアリーな空間に負けない重厚感と洗練されたバランス感が特徴的です。 「基本のゾーニングはお施主さんの生活スタイルや価値観に沿って考えます。お施主さんのAさんは食とワインが大好きなご夫妻で、仲間を招くことも多い方。小さいお子さんがいらっしゃることもあり、家族の時間、食事の時間が重要。必然的にキッチンを中心とした家になりました」と森山さん。 今回は、思い思いに過ごす家族を緩やかにつなぐ場として機能するキッチンの空間づくりを分析します。
【ポイント1】開放的なキッチンでも孤独を感じさせない
ダイニング、リビング、テラス、上階とつながるキッチン。一人でキッチンにこもることなく、家族、ゲストとコミュニケーションを取ることができ、開放的な空間は一人で過ごす時間も苦になりません。
【ポイント2】スマホやタブレットなども使いやすく
料理動画を見たり、家族で映像を楽しんだり、キッチンまわりでタブレットやスマートフォンを使うことも多いため、コンセントをテーブル下に設置。機器類をしまう場所も用意しています。
【ポイント3】子供の勉強場所もキッチンで
子供の勉強場所はキッチンにも進出します。座席横の引き出しは勉強用のノートやタブレット類をしまう場にすることで、片付け習慣も身につきやすく。電源もテーブル下にあるので集中できます。