キッチンの隣にプールと広いテラスが!豪邸建築家が明かす、富裕層が心から満足する空間づくりのポイント
【ポイント4】家族の気配を感じられる配置
キッチン上部の吹き抜けを介して上階ともつながる大きなワンルームプラン。上階にはワークスペースやキッズコーナーがあり、キッチンに一人でいても家族の気配を感じられます。
【ポイント5】テラスと一体化することで開放的なキッチンに
ダイニングやテラスと一体化しているキッチンは、もはやスペースとしての区切りも曖昧。窓を開け放してプールサイドのバーカウンターのようにリゾート感覚の過ごし方も可能です。
「今は自宅で料理や食事を楽しむことが1つのエンターテインメントになっています。それはゲストを招くことだけではなく、家族のなかでも同じ。キッチンの存在感が大きくなっている今、キッチンを含めた空間の出来がそのまま家の完成度、居心地を決めるといっても過言ではありません。 Aさんの家は寝室をすべて地階に配置するという選択があったからこそ、このダイナミックなキッチン空間をつくることができた。当たり前のことではありますが、キッチン単体で考えるのではなく、家全体のなかでのあり方を考えていく必要があると思います」と森山さん。 暮らしを支えるキッチンが家の中心にあっても、デザイン、収納、動線、ゾーニングの工夫次第で、機能的で美しいキッチン空間を保つことができるのだと改めて気づかされます。
建築家 森山善之さん もりやまよしゆき/1964年岡山県生まれ。山口大学建築学科卒業。 類設計室、PAO設計を経て、97年建築設計事務所バケラッタ設立。 キッチンプランナー 水谷洋子さん みずたに ようこ/オーダーキッチンメーカー「リネアタラーラ」チーフプランナー。 多くの豪邸のキッチンを手掛ける。デザイン性と機能性を両立したキッチンを提案。