コパ・アメリカのグループ首位通過チームは全員“アルゼンチン人指揮官” いよいよ戦いはベスト8の舞台へ
ウルグアイ、コロンビアも完成度が高い
コパ・アメリカ2024もグループステージが終わり、ベスト8が出揃った。少し興味深いのは、各グループを首位通過したチームの指揮官が全員アルゼンチン人ということだ。 グループAを首位通過したアルゼンチン代表は、ワールドカップ・カタール大会の優勝監督でもあるリオネル・スカローニだ。リオネル・メッシを中心とした理想のチームを作り上げることに成功しており、その評価は極めて高い。今大会も優勝候補No.1だ。 グループBを首位通過したベネズエラ代表を指揮するのは、昨年3月より就任した53歳のアルゼンチン人指揮官フェルナンド・バティスタだ。 バティスタはベネズエラのU-23チームや、A代表のアシスタントコーチをしていた経験もある。アルゼンチンの世代別代表でも監督を務めていた時期があり、代表の仕事には慣れている。ベネズエラは今大会3連勝でグループBを突破しており、予想を超える快進撃だ。 ベネズエラの目指す先には、同国史上初となる2026ワールドカップ出場権獲得がある。これまでは強烈すぎる南米予選に阻まれてきたが、出場枠が増加した2026年大会からはチャンスが出てくるはず。コパ・アメリカはそれに向けたステップの場でもある。 グループCを首位通過したウルグアイ代表を指揮するのは、アルゼンチンのマルセロ・ビエルサだ。就任以降はブラジル、アルゼンチンを撃破するなど、かなり完成度の高いチームへ仕上げている。MFフェデリコ・バルベルデを中心に、今のウルグアイにはビエルサの指令を遂行できる疲れ知らずの職人が揃っている。チーム全体のハードワークは今大会でも目立っており、アルゼンチンに負けず劣らずの優勝候補か。 グループDを首位通過したコロンビアは、アルゼンチン人監督のネストル・ロレンソが指揮する。一時期コロンビアを離れていたが、2010年代に代表のアシスタントコーチを務めていた時期がある。 2022年7月にA代表の指揮官に就任すると、そこから23試合で17勝6分と負けなしだ。今大会もハメス・ロドリゲスを上手くチームにフィットさせており、コロンビアも2026年のワールドカップへ楽しみなチームに仕上がりそうだ。
構成/ザ・ワールド編集部