【全文】自民・野田聖子前総務会長が会見(下)
自民党の野田聖子前総務会長が21日、東京の外国特派員協会で会見した。最近「反安倍政権」のイメージがある野田氏だが、「それは間違い」と否定。少子化による人口減少は喫緊の課題だとして、その解決のための女性政策の重要性を強調し、「来年1年はそこに特化してもらいたい」と安倍政権に注文をつけた。3年後の自民党総裁選への意欲も口にした。 【全文】自民・野田聖子前総務会長が会見(上)
2018年の総裁選には出馬するのか?
記者1:すいません、はい。お越しになっていただきましてありがとうございます。このリーダーシップについてでございます。そしてまた女性の活躍ということでございますが、実際に数字を見ますと、あんまりそれは女性の活躍というのは、そういう状況っていうのは実現しないと思います。リーダーシップへの役割を果たしている女性っていうのは7%ぐらいしかいないっていうことでございます。 そしてまた、でありますので、今、安倍晋三首相のポリシーの何が間違いだと思いますでしょうか。この国の問題っていうのはどこにあると思いますでしょうか。なぜ女性は昇進させてもらえないんでしょうか。なぜ女性はいまだに家に残るか、あるいは仕事を選ぶかっていう、そういう選択肢を投げつけられてるんでしょうか。いろんな問題がこの国にまだ残っていると思うんでございますが、今のお話を聞いてますと、安倍首相とそんなに考え方は違わないというようなこともおっしゃってるんでございますが、でしたらこういうような問題を解決する別な方がいらっしゃるんでしょうか。 2018年にはもし、同じ考えをお持ちになってるっていうことでございまして、その、もしかしたら出馬しないということでございましたら、じゃあ誰が出るというふうに思いますでしょうか。出るべきだと思いますでしょうか。 野田:まず、女性の政策を進めるためには、やはり男性の意識改革が必要です。そういった意味では今回、安倍総理が加藤勝信さんを担当大臣にしたことは極めて期待できる、期待したいと思っています。 これは私の考え方というよりも、私が尊敬するカルビーという会社の松本会長がいつもおっしゃってることですけれども、ダイバーシティの、女性の活用、活躍っていうのは、全て経営者が決めるんだと。経営者がやるんだと決めれば絶対できるんだと。 まさにカルビーはそうやって業績を上げてきているわけですから、そこは実際想像だけじゃなく、現実にそれが可能になってるっていうことをおっしゃってる方がいるんで、そういう人、そういうことを思ったときにやっぱり男性、まあ、ほとんどの日本の場合はリーダーが男性ですから、その意識を変えるために加藤大臣。同じ同性、女に言われると嫌でしょうから。私だったら嫌でしょうから。やっぱり加藤勝信大臣が男性同士でやっぱり、変わりましょうと言ってくれることを非常に期待しています。 で、日本をぐるりと見渡してみますと、政治の世界はもとより経営の世界、さまざまな営利組織もそうですけれども、ほぼほぼトップリーダーは男性ですから、やっぱりそこが大きく変わることが女性政策の決め手になってくると思います。 2018年について、これは総裁選のことですね。3年先のことなんていうのは、もう誰も分からないわけですけれども、少なくとも私は、もう1回頑張ってみようかなと意欲は持っています。小泉総理も3回目、麻生総理も4回目で総理の座を射止められました。男性ですらそれだけ苦労して、勝ち取る日本の総理大臣の椅子ですから、女性にはそうそう手に届くものではないかもしれませんけれども、夢を見るのは個人の自由です。夢に向かって一生懸命歩んでいくのが、わが人生だと思っています。 Thank you.