仕事に集中できて、時間管理にもなって、そのうえ柔軟なタスク術?試してほしい「タスクバッチング」
以前は毎日、時間毎に計画を立てていました。夜になると机に向かい、翌日分のアクティビティを1時間ごとにExcelシートに書き出していたのです。 仕事に集中できて、時間管理にもなって、そのうえ柔軟なタスク術?試してほしい「タスクバッチング」 しかし、のちにより良い方法に切り替えました。それは「タスクバッチング(タスク一括処理)」という方法で、必要な労力も小さく、私の仕事のやり方にもより適していました。
タスクバッチングとは?
時間管理/生産性に関連する業界では、人は一日で使えるすべての時間から最大限のものを絞り出したいはずだという考え方が基礎になっています。 この考えに従って、貴重な時間を最大化、最適化することを目的とした様々な戦略やシステムがデザインされているのです。 タスクバッチングもこういった戦略の一種であり、一日をより生産的にすると約束しています。 端的に表現すると、タスクバッチングではTo Doリストからタスクを取り出し、タスクの類似性や、そのタスクを完了させるのに必要な活動の種類によってグループとしてまとめます。 たとえば、メールを書く、電話をかける、クリエイティブ・ブレーンストーミングをするといったタスクはすべて、1つのバッチ(くくり)内で完了するようにグループ化できます。 タスクバッチングの背景には、頻繁なタスク切り替えによって生じる認識負荷を最小限に抑えようという考えがあります。 タスク切り替えが発生すると、集中力が失われ、生産性も低下。そこで、一度に処理するのは同じカテゴリーに分けられたタスクのみとすることで、仕事がより効率的になり、エラーも削減され、フロー状態に入りやすくなります。
「タイムブロッキング」とどう違うの?
タスクバッチングは、別の生産性向上テクニックであるタイムブロッキング(時間ブロック管理)と同じようなものではないかと思われるかもしれません。しかし、この2つの手法は時間管理に対して異なるアプローチを取っています。 タイムブロッキングでは利用可能な時間をベースに一日を区切り、その作業時間に対してアクティビティを割り当ててゆきます。 一方で、タスクバッチングでは、やるべきタスクの数と、それらの関連性に基づいてスケジュールを分割します。タスクバッチングを使えば、特定の時間枠を割り当てなくても、必要であれば複数のカテゴリーのタスクに取り組むことができます。 メモ:タスクバッチングでもアクティビティに対する時間枠を設定するという点では変わりありません。そうでなければ、時間管理のテクニックとは言えないでしょう。違いは、時間枠の期間や頻度の設定に注目している訳ではないという点にあります。 私の場合、タイムブロッキングではうまくいきませんでした。一日が整然としたものにはなるのですが、少し行き過ぎた感じになってしまうのでしょう。 タイムブロッキングされたカレンダーに従って仕事をしようとすると、いつも大慌てでした。予定の時間に間に合わなかったり、予定していたタスクを遅らせる必要にせまられたりすると、イライラしていました。