箱根路初V狙う国学院大、「史上最強」メンバーそろう…前田康弘監督「つなぎ区間で勝負かける」
来年1月2、3日の第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝=読売新聞社共催)に向け、選手たちの調整は最終段階に入った。東京・大手町の読売新聞社前から神奈川・芦ノ湖までの往復10区間、217・1キロをタスキでつなぐ21チームを紹介する。 【動くグラフ】箱根駅伝 優勝回数ランキング、最多は14回
今季の駅伝出場者を除く箱根のメンバー選考がかかった、11月の上尾シティハーフマラソン。先頭集団で勝負できなかった選手たちに、国学院大の前田康弘監督が問いかけた。「この中で俺が往路を走ってやると思ったやついる? 誰が走ってもいけるというチームじゃないと優勝できないよ」
出雲、全日本の2冠の原動力となったのが厚い選手層。それを、さらに底上げしたい指揮官の思いに応え、チーム内競争は一段と激しくなった。その結果、前回の箱根経験者2人が外れる「史上最強にレベルが高い選考」(前田監督)を勝ち抜いた16人が出そろった。
マラソン2時間6分台の平林清澄(4年)、日本学生ハーフ覇者の青木瑠郁(るい)(3年)、全日本6区区間賞の山本歩夢(4年)ら主軸は強力。2年生では野中恒亨(ひろみち)が出雲4区、全日本5区で区間賞と急成長し、前回箱根4区4位の辻原輝(ひかる)も主力級の力をつけた。分厚い選手層を実現した指揮官は「私たちは復路勝負。つなぎ区間で勝負をかけるのが楽しみ」と策を練る。
史上6校目の3冠に向け、平林は「一戦必勝で勝ちに行く」。スローガン「歴史を変える挑戦」最終章へ、準備は整った。(西口大地)