トヨタの決済アプリ「トヨタウォレット」の使い道がわかりづらい、メリットはなに?
トヨタファイナンシャルサービス株式会社が提供している決済アプリ「TOYOTA Wallet」。トヨタ車のオーナーであれば、車検でディーラーの店員さんにアプリをおすすめされた経験がある方も多いのでは? 【画像でわかる】「Yahoo!カーナビ」と「Googleマップ」をカーナビとして使うならどっちを選ぶべき? 筆者もトヨタ車を愛用しており、2023年にトヨタウォレットを店員さんにおすすめされてインストールしました。ちなみに店員さんによると2022年頃からアプリをお客様におすすめするようになったとのこと。
そうしてインストールした「トヨタウォレット」ですが、利用頻度が高いわけではなかったのですがそれなりに愛用していました。車両の購入代や車検代、メンテナンス費用の支払いに対応していることに加え、スマホ決済以外にも自動車クレジット(ローン)にも利用することができたためです。つまり「新車購入のデジタル化」に対応したアプリとして一定の価値があることは間違いありません。 一方、トヨタウォレットでは2024年3月末をもって1%のポイント還元を終了。「新車購入のデジタル化」の恩恵を一年に何度も受けるオーナーはそもそも多くないはずで、なおかつ通常利用でのポイント還元が終了した状況です。するとトヨタ車のオーナーであっても「トヨタウォレット」の利用メリットは何なのか、分かりづらい状況と言えるでしょう。
そもそもトヨタウォレットとは?
一言でいえばトヨタウォレットは「トヨタの決済アプリ」。トヨタウォレットのスマホ決済は車両の購入代や車検代、メンテナンス費用の支払いに対応しています。また2023年10月以降は自動車ローンの申し込みにも、トヨタウォレットは対応しています。 その他、自転車シェアリング『ドコモ・バイクシェア』の予約と支払いにも対応。東京広域や大阪ではドコモのバイクシェアを目にしたことがある方も多いのでは。利用機会がある場合は、トヨタウォレットを使う価値があるでしょう。
トヨタウォレットの利用メリットが分かりづらいのはなぜ?
トヨタウォレットを「キャッシュレス決済アプリ」とみなすと、その利用メリットが分かりづらい理由には「還元率」が挙げられます。トヨタウォレットにはもともと、支払いを行うと利用金額100円につき1円(1.0%)のキャッシュバックがありました。しかし、このキャッシュバックは2024年3月31日をもって終了しました。 もちろん、キャンペーンは2024年7月現在も積極的に展開されています。例えば、おでかけアプリ『my route』のデジタルチケットをトヨタウォレットで購入すると、毎月初回の購入チケット代が最大500円分キャッシュバックされる特典があります。しかし、「ポイント還元率が高く」「キャンペーンも多数実施されている」キャッシュレス決済アプリは他にもたくさんあります。 つまり、キャッシュレス決済アプリとして見るとトヨタウォレットの使い道が見えづらく、他のアプリより優先的に使う理由が薄くなっていると言っても過言ではないでしょう。