スペインGPではアップデートを持ち込むも失速…VCARB幹部は「試みがうまくいかなければ中団勢の後方に回ってしまう」予選結果を悔やむ|F1
2024年のF1第10戦スペインGP予選終了後、予選で2台そろってQ1敗退となったVCARBの幹部が、不振の結果について振り返っている。 【動画】角田裕毅「えっ?通らなかったの!?」 予選Q1ラストアタックで手応えも、Q2進出ならず VCARBは持ち込んだアップグレード不発という旗色が濃厚となっており、一方でアップデートのなかったアルピーヌ勢がそろって予選Q3に進む皮肉な結果となっている。 ジョディ・エギントンVCARBテクニカルディレクターはこの結果について、チーム公式メディアを通じて「バルセロナではここまでクルマから十分な成果を引き出せていない」と述べている。 「チーム全員が懸命に努力し、一晩中変更を加えた。アップデートに関する最初のフィードバックでは、マクロレベルでは期待に概ね応えていることが明らかになったにもかかわらず、バルセロナではここまでクルマから十分な成果を引き出せていないと言っても過言ではない」 「中団勢の戦いは力が接近しているため、ちょっとでも試みがうまくいかなければグループの後方に回ってしまう。残念ながら今日、まさにそのとおりとなってしまった」 「クルマのバランスに関しては、いくつかの改善が見られた。これだけでは十分ではないので、今回だけでなく(次戦の)オーストリアに向けて、クルマからより多くの成果を引き出すためにすべきことがたくさんある」
「この作業の大部分は、バルセロナで収集した空力データを詳細に分析すること。その一方で、両ドライバーは、ここで評価した多数のテスト項目に関するフィードバックでエンジニアリングチームをサポートし、提供できたクルマから最大限の成果を引き出すという良い仕事をしてくれたので、必要なステップを踏むために活用できるデータは十分にある」 今回VCARBは多くのアップグレードを入れた。だがマシンバランスが大きく変わったことにより、角田裕毅とダニエル・リカルドはFPから引き続き予選でも苦戦を余儀なくされる結果に。 角田は17番手、リカルドは18番手からのスタートとなる。VCARB勢は第9戦まで予選でも上位勢に匹敵する位置で戦っていた。だが今回のアップグレードで後退したとの客観的な指摘も散見される。VCARB勢にとって、今回のスペインGP決勝は苦難の戦いとなるかもしれない。
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