ゴルフ部のない会社を引っ張る絶対的エース・山口祐輔さん【会社員ゴルファー紹介】
「週刊ゴルフダイジェスト」では、2024年8月20・27日合併号から会社員ゴルファーにフォーカスする連載「企業ゴルフ選士」がスタートしている。“選士”という造語は、戦うだけのゴルファーではなく、会社に認められ、選ばれたゴルファーだから。9月10日号に掲載した3人目の「企業ゴルフ選士」を「みんなのゴルフダイジェスト」でも紹介しよう。 山口祐輔さんのドライバー連続正面写真(撮影/小林司)
「コミュニケーションツールとしてゴルフは欠かせません」
株式会社 明治 中部支社企画部 営業企画課 山口祐輔さん 中学まで野球部に在籍していた。中学3年の時にゴルフ好きの父の勧めで練習を始め、高校・大学とゴルフ部に在籍。学生時代は特に目立った戦績はないが、現在は絶対的エースとして会社をけん引。得意クラブはパターとウェッジ。 社内にいわゆる「ゴルフ部」といったものはない。それにもかかわらず明治は「日経カップ企業対抗ゴルフ選手権」に第1回大会から今年で連続13回出場し、第2回大会では見事に優勝を飾っている。その年、団体に加え個人でも優勝し、明治の〝不動のエース〞として仲間のけん引役を果たしてきたのが山口さんだ。ちなみに日経カップには社内でただ1人、13年連続で出場している。 「当時は、いまと同じ中部支社で宅配の店舗担当をしていたのですが、ゴルフ好きの多い支社の仲間に声をかけられて代表選考に応募しました」 もともと社内にはゴルフと相性の良い土壌はあった。「北海道meijiカップ」のスポンサー企業として女子プロトーナメントを支えてきた歴史に加え、全日本実業団対抗ゴルフ選手権でも当時の社長が選手の一員として出場し優勝するなど、ゴルフに対する理解の深さは企業風土の一つとなっていた。だから代表選手も全国の事業所で働く1万1000名から出場希望者を募り、社内予選を経て選抜される。予選は毎年6月頃に日経カップの会場となる筑波CCで実施。むろん一発勝負だ。社内でエースと言われていても、調子が悪ければ落とされる。まずは社内予選を突破する。それが山口さんのゴルフに対する高いモチベーションを維持する原動力になっている。