「きょうの夜の便で熊本に帰る予定だった」竹田麗央が激闘のプレーオフを振り返る 日没迫る中「ここで決めたい」と気合注入
終盤は日没間近でグリーン上のラインも読みにくくなった
◆日米女子ツアー共催 TOTOジャパンクラシック 10月31日~11月3日 瀬田ゴルフコース北コース(滋賀県) 6616ヤード・パー72 【写真49枚】竹田麗央、渋野日向子、原英莉花、小祝さくららが前夜祭でそろい踏み! 日米共催大会を彩る“ドレスアップ姿”を披露
54ホールの短縮競技となった日米共催大会の最終日は、首位と3打差の4位から出た竹田麗央が、1イーグル5バーディー、2ボギーの「67」でプレー。通算15アンダーで並んだマリナ・アレックス(米)とのプレーオフに突入したが、決着は6ホール目までもつれ込んだ。
プレーオフはパー5の18番と13番を使用して行われ、竹田は1ホール目で2打目を花道まで運び、残り40ヤードの3打目を3.5メートルに寄せてバーディーとしたが、アレックスも食らいつき勝負はつかず。その後5ホール目まで両者パーを並べた。 その間、チャンスにつけた場面もあったが、バーディーパットを決めきることできなかった。「4ホール目と5ホール目は自分が決めきれなかったので、すごく悔しかったんですけど、切り替えるしかないと思ってプレーしました」。 日没間近でグリーン上のラインも読みにくくなる中、「最後まで集中力を切らさずにできた」。6ホール目に入る前に、競技の運営サイドから「ここで決着がつかなければ翌日に持ち越す可能性」も伝えられたが、「きょうの夜の便で熊本に帰る予定だった」うえに、「明日にもつれると、気持ちも切らさないようにしないといけないので、ここで決めたい」と気合を入れた。 バーディーパットを外したアレックスに対し、竹田が1.5メートルのバーディーパットを沈めてようやく勝負がついた。優勝インタビューでは「長くなってしまってすみません」と話し、スタンドのギャラリーを笑わせた。 これにより来季米ツアー挑戦を表明していた竹田は、12月の最終予選会に参戦することなく2年間の出場権を獲得した。「Qスクールに行かなくていいって思ったらうれしくて」と、勝利の瞬間には珍しく両手を挙げて派手に喜んだ。 「自分も海外メジャーで優勝したいなってすごく思うので、そこを達成できるようにがんばりたい」という大きな野望を持って海を渡るが、「まずは来年一年間ケガなくシーズンを通してプレーすること」が目下の目標だ。 「やっぱりアメリカツアーに1年間出られるっていうのが一番の楽しみです。移動や言葉が大変だと思うんですけど、その大変な部分もいい経験にできるようにがんばりたい」と、高ぶる気持ちを隠さなかった。
ゴルフのニュース編集部