北方領土「2島返還」の無理筋を見抜けず 上月駐ロシア大使が今秋ついに退任か
Dina da/shutterstock.com
2015年以来駐ロシア大使を務めている上月豊久大使(65歳/1981年外務省入省)がこの秋交代との情報が流れている。モスクワでの7年もの大使職は、戦後最長だ。 外務省内では、後任候補としてロシアスクールの武藤顕ロサンゼルス総領事(62歳/1985年入省)や宇山秀樹前欧州局長(59歳/1988年入省)らの名が挙がっている。しかし、誰が大使になっても、日露関係はロシアのウクライナ侵攻で双方が「制裁合戦」を展開する冬の時代。ロシアは日本を「非友好国」と認定し、倍返しで報復制裁を行っており、新大使には厳しい任務が待ち受ける。 上月氏は自他ともに認める外務省ロシアスクールのエースだった。ロシア課長時代の2003年、小泉純一郎首相とウラジーミル・プーチン大統領が調印した日露行動計画を手掛けた。2013年には安倍晋三首相の最初の訪露に欧州局長として同行し、日露首脳共同声明を準備した。
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