強烈寒気 西日本で今季一番の積雪・関東南部でも初雪に 日本海側で積雪増加・太平洋側は乾燥に注意
日本付近は冬型の気圧配置で、強烈な寒気が通過中だ。きょう19日(木)も日本海側を中心に雪や雨が降り、大雪や着雪、なだれに注意が必要になる。太平洋側でも西日本や関東など雪や雨の所があるが、空気の乾燥が続くため火の取り扱いに注意したい。真冬のような寒さになり、冷たい風も吹きつける予想。
雪・雨エリア拡大 積雪急増・初雪も
けさにかけて西日本や関東を中心に雪や雨のエリアが拡大し、彦根や横浜、熊谷(埼玉)から初雪の便りが届いた。西日本の山沿いを中心に積雪が急増し、最深積雪は大山(鳥取)で65センチ、鳥取でも8センチなど、今季一番の積雪になっている所がある(午前5時現在)。朝の通勤通学は、時間に余裕をもって行動したい。交通機関の乱れ、積雪や凍結によるスリップ事故、歩行中の転倒などに注意が必要だ。
日本海側はしぐれ 太平洋側は空気乾燥
きょう(木)は、西日本の雪や雨は午前中が中心で、午後は次第に峠を越えそうだ。北陸から北は日本海側を中心に、昼過ぎをピークに雪や雨のエリアが広がり、北陸の山沿いなど強まる所もある見込み。積雪増加やふぶきなどに注意が必要になる。北陸を中心に落雷や突風などにも気をつけたい。
関東の雪や雨は朝までが中心で、空気を潤すほどは降らないため、乾燥が続きそうだ。東京はきょう(木)で13日連続で乾燥注意報が発表されていて、きょう(木)も湿度が25%くらいまで下がる見込み。乾燥が続く太平洋側では、暖房器具などの火の取り扱いに注意したい。
日中は、西・東日本を中心にきのうより寒い所が多くなりそうだ。最高気温は関東から西で10℃前後、日本海側を中心にひと桁にとどまる予想。福岡や高知、広島、大阪、金沢、仙台などで今季一番の寒さになりそうだ。東京都心も10℃に届かない可能性がある。全国的に冷たい風も吹きつける見込みで、冬本番の寒さ対策が必要になる。 (気象予報士・丸田絵里子)