今オフに”暗雲”…?不振に陥ったFA戦士(6)いまだ1軍登板ゼロの“元エース”
プロ野球選手にとって、フリーエージェント(FA)権の取得は、1つの勲章といえる。FA取得年に好成績を残せば、より良い条件での移籍を狙うことができる一方、成績不振に陥ると、去就に暗雲が立ち込める。そこで今回は、2024年オフのFA市場で注目される中、今シーズン中に不振に陥った選手を紹介する。(※今季成績は7月10日時点)
山岡泰輔
投打:右投左打 身長/体重:172cm/68kg 生年月日:1995年9月22日 経歴:瀬戸内高 - 東京ガス ドラフト:2016年ドラフト1位 今季、いまだに一軍登板のない山岡泰輔。状況によってはFA権の取得そのものが難しくなる。 瀬戸内高では、3年夏の甲子園を懸けた広島県大会決勝戦で、広島新庄高の田口麗斗(現:ヤクルト)と再試合に及ぶ投手戦を披露。見事、同年夏の甲子園出場に導いた。 卒業後は社会人野球の東京ガスに進み、一目置かれる存在として活躍。その後、2016年ドラフト1位でオリックス・バファローズへの入団を果たした。 プロ初登板から初勝利までに7試合かかったが、縦スライダーを武器にルーキーイヤーから24試合に登板し、8勝をマーク。 プロ3年目の2019年は26試合登板で13勝4敗、防御率3.71をマークし、チームの勝ち頭に。同年は勝率.765で自身初タイトルとなる最高勝率に輝いた。 しかし、翌2020年は左内腹斜筋の筋損傷、2021年は右肘のクリーニング手術を受けるなど、故障に悩まされることが多くなった山岡。 今季は開幕ローテーション入りが期待されながら、ファームの試合で右足の違和感を訴え、緊急降板。ファームでは実戦復帰を果たしたが、いまだ一軍昇格には至っていない。
ベースボールチャンネル編集部