「背水の陣で挑み、失敗をしなければ経営者にはなれない」 「TSUTAYA」を展開する社長が挑む「出版流通革命」とVポイントの展望
◆自ら頭の中に任期を設定
――最後に、ご自身の後継についてのお考えを教えてください。 私自身は、任期を決めようと思っています。 組織のイノベーションを優先的に考えるのであれば、どんなに長くとも10年が限界でしょう。 できれば8年ぐらいで、次の誰かに引き継いでもらうのがいいと思っています。 それが2年4期なのか、4年2期なのか。 誰かと話して決めたわけではありませんが、一定の期限を切って会社を立て直し、後継者を育てるのが私の役割だと思っています。
■プロフィール
カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社 代表取締役社長兼CEO 髙橋誉則氏 1973年6月25日、東京都生まれ。1997年大東文化大学卒業後、CCC入社。2005年、FC人事グループリーダーとなり、翌年CCCキャスティング代表取締役社長に就任。CCC執行役員、TSUTAYA常務取締役、同社顧問などを歴任。2018年から3年間、家庭の事情で主夫生活を送る。2021年、オープンデータで社会の活性化を目指す株式会社Catalyst・Data・Partnersの代表取締役に就任。2022年CCC代表取締役副社長 兼 COO、2023年CCC代表取締役社長 兼 COOを経て、2024年CCC代表取締役社長 兼 CEOに就任。現在に至る。
取材・文/大島七々三