スーパーで「キャベツ1玉」が500円もして驚き! 少し前まで「100円」で買えていたのに、冬は収穫の時期で安くなるはずじゃないの? 価格高騰の背景を解説
寒い冬に食べたい煮込み料理に、ロールキャベツやポトフなどがあります。特に冬キャベツは煮込めば甘みが増して柔らかくなり、旬のこの時期にこそ楽しみたい食材です。しかし旬のはずなのに、その価格が高騰していることに驚いている人もいるのではないでしょうか。 通常であれば、1玉100円前後で購入できることもあるキャベツが、一時は1玉500円近くになっていたこともあるようです。旬の野菜であるにもかかわらず高値で手に入りにくくなっているのは、なぜなのでしょうか? 本記事では、キャベツ価格高騰の背景と、今後の価格動向について解説します。 ▼1人暮らしで冬は毎日「鍋」ばかり!「白菜」と「豚肉」メインだけど、栄養的に大丈夫?
キャベツ高騰の現状
現在、キャベツの価格が大きく上昇しており、家計への影響が懸念されています。卸値を見ると、2023年12月1日時点でキャベツのキロあたりの価格は86円でしたが、2024年12月2日には189円と、約2倍にまで上昇しました。2024年11月12日には301円を記録しています。 小売価格も同様に上昇傾向にあり、2023年11月の平均価格は1キロあたり221円だったのに、2024年11月中旬には361円と、約60%の値上がりとなっています。 以上はあくまで小売価格のため、店頭価格500円前後で販売されていたケースもあるでしょう。旬である冬キャベツが家庭で気軽に購入できない価格になっている現状は、特に家計を預かる人にとって頭の痛い問題となっています。
キャベツ高騰の気になる原因は? 今後の価格はどうなる?
価格高騰の背景には夏の猛暑がありました。キャベツは生育適温が15~20度と比較的冷涼な気候を好むため、猛暑により生育が遅れたり、出荷可能な品質に達しなかったりしたことで供給量が減少し、価格高騰につながったのです。 しかし、キャベツの価格は2024年11月中旬をピークに、徐々に下がりつつあります。実際、スーパーでその変化を肌で感じている人もいるかもしれません。 日本では、キャベツの生産体制が整備されています。産地を南から北へ、平地から高原へとリレー方式でつなぐことで、年間を通じて安定的に供給できる仕組みが確立されています。そのため、猛暑の影響による一時的な供給の乱れがありましたが、現在は徐々に回復しつつあり、価格も安定に向かっているようです。