【堂本光一 コンマ一秒の恍惚Web】トップ4は混戦模様、タイトルの行方はまだわからない!
■マクラーレンはドライバーズ選手権をあきらめた!? 第14戦のベルギーGP終了時点で、ドライバーズ選手権ではフェルスタッペン選手がランキング2位のノリス選手に対して78ポイント、コンストラクターズ選手権ではレッドブルが2位マクラーレンに対して42ポイント、それぞれリードしています。 今シーズンのF1は全24戦でタイトルが争われるので、まだ10戦も残っています。ドライバーとコンストラクターの両選手権で順位がひっくり返る可能性は十分にあると思います。 だからハンガリーGPのマクラーレンの判断には少し疑問があります。レースはF1デビュー2年目のオスカー・ピアストリ選手が初優勝を飾り、2位にはランド・ノリス選手が入り、マクラーレンがワンツーフィニッシュを達成しました。 ハンガリーの決勝ではスタート直後からピアストリ選手がトップを快走しますが、2回目のピットストップの際にノリス選手がピアストリ選手を逆転。その後、ノリス選手はピアストリ選手を引き離しますが、チームから指示が出され、ノリス選手がピアストリ選手に首位の座を明け渡すことになりました。 今、ドライバーズ選手権で3連覇中のフェルスタッペン選手に挑めるのはノリス選手しかいません。なぜ、そのままノリス選手を勝たせなかったのか? マクラーレンの戦いぶりは、もうドライバーズ選手権ではフェルスタッペン選手に追いつけないので、ふたりのドライバーで確実にポイントを稼いでコンストラクターズ選手権を獲得する方向にシフトしているように見えます。もしマクラーレンがそう考えているのであれば、非常に残念ですね......。
とはいえ、今シーズンは前半戦で7人のウイナーが誕生し、中盤戦以降は毎戦、大接戦が演じられています。レッドブル、マクラーレン、メルセデス、フェラーリの上位4チームのマシンが、戦いの舞台となるサーキットの特性に合うか合わないで勢力図が大きく変わっていくという、本当に目が離せないレースが続いています。 それまでのシーズンは優勝を狙えるのが2チームぐらいしかなく、このサーキットだったらこっちのチームが速いよね、というパターンしかありませんでした。でも今シーズンは4チームが優勝を狙える可能性があります。まあ最近、トップ4からフェラーリが脱落しかけているのがちょっと気になりますが......。 いずれにせよ、これだけ誰が勝つのかわからないというシーズンは近年なかったので、毎戦、本当に楽しい。夏休み明けが待ち遠しいです! ☆取材こぼれ話☆ 7月下旬から8月18日にかけて、梅田芸術劇場(大阪府大阪市)で主演ミュージカル「Endless SHOCK」を上演中の光一。 「大阪に行く前の稽古中に新型コロナにかかりました。すぐに熱は下がったのですが、今、国内でコロナの感染者が増えています。僕だけでなくカンパニーの中にも感染者が出て、稽古がちょっと滞ったりしました。それでも、みんなすごい集中力で稽古に取り組んでくれたので、無事に大阪公演の初日を迎えることができました。新型コロナが作品に影響を及ぼしていることは、一切ありません。お客さんの熱気も高く、間違いなく舞台は充実しています。 ただ僕自身、コロナの後遺症というほどではありませんが、喉の調子が完璧じゃないのと、ちょっと呼吸が浅くなっている感じがあります。加えて、大阪での初日が始まってからの公演スケジュールがあまりに怒涛すぎて(笑)、肉体的にはいっぱいいっぱいという状況です。その日の公演が終わったあとは、身体を休めることに集中しています。だから今、パリオリンピックが話題を集めていますが、残念ながら競技はほとんど見られていないんです」 スタイリング/渡邊奈央(Creative GUILD) 衣装協力/AKM ヘア&メイク/大平真輝) 構成/川原田 剛 撮影/樋口 涼 写真/桜井淳雄