ボクシング花の95年組、5人が世界戦でそろい踏み 阿久井「5人も同じ世代が出るなんてなかなかない」
「ボクシング・Prime Video Boxing 10」(10月13、14日、有明アリーナ) 【写真】試合へ向け気合みなぎる那須川天心 決めポーズもバッチリ 2日間にわたって世界タイトルマッチ7試合と那須川天心のWBOアジアパシフィックバンタム級王座決定戦が行われる、日本ボクシング史上空前のビッグイベントが行われることが22日、都内で発表された。 行われる試合は次の通り。 【10月13日】 ◆WBA世界バンタム級タイトルマッチ 王者・井上拓真(大橋)-3位・堤聖也(角海老宝石) ◆WBC世界フライ級王座決定戦 1位・寺地拳四朗(BMB)-2位・クリストファー・ロサレス(ニカラグア) ◆WBA世界フライ級タイトルマッチ 王者・ユーリ阿久井政悟(倉敷守安)-15位・タナンチャイ・チャルンパック(タイ) ◆WBO世界ライトフライ級王座決定戦 1位・岩田翔吉(帝拳)-2位・ハイロ・ノリエガ(スペイン) 【10月14日】 ◆WBC世界バンタム級タイトルマッチ 王者・中谷潤人(M・T)-1位・ペッチ・ソー・チットパッタナ(タイ) ◆WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ 王者・田中恒成(畑中)-5位・プメトレ・カフ(南アフリカ) ◆WBO世界フライ級タイトルマッチ 王者・アンソニー・オラスクアガ(米国)-1位・ジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ) ◆WBOアジアパシフィックバンタム級王座決定戦 1位・那須川天心(帝拳)-2位・ジェルウィン・アシロ(フィリピン) 世界戦7試合には、同学年の5選手が出場する。拓真が1995年12月26日、堤が12月24日、阿久井が9月3日、田中が6月15日、岩田が1996年2月2日の生まれで、アマ時代から競い合ってきた、いわば「花の95年組」だ。 注目する試合を聞かれると、田中は「同い年のメンバー、僕以外に4人居るんですけど、全員対戦経験があって、そこは注目していますし、日本人同士、拓真選手と堤選手の試合、一番注目しています」、堤「7タイトル中4つかな、同級生、95年組が試合するので、その辺はすごく思い入れはあります」、阿久井は「こういう大会に5人も同じ世代が出るなんてなかなかないと思うので、皆さんも注目してみてもらいたいなと思います」と、同学年の試合を挙げた。 田中が言うようにそれぞれがアマ、プロでの対戦経験もあり、高校時代に一度、拓真と対戦して敗れている堤は「ずっとやりたかった拓真選手と決まって本当にうれしい。個人的に高校時代のリベンジ、これはずっと12年越しかな、胸にあったものなので、これが世界のベルトと一緒に達成できたら、これ以上はないかなと思います」とリベンジ宣言。拓真は「向こうはリベンジという気持ちで来ると思いますけど、しっかり返り討ちにして」と、跳ね返すことを誓った。 22年の世界初挑戦は判定負けで、2度目の世界戦となる岩田は「中学だったり高校だったりで出会って、そこからしのぎを削ってきたライバル達が、このような本当にすごいチャンピオンになっていて、僕もすごい刺激をもらっているので、負けないようにインパクトを残す試合をして勝ちたい」と、先行するライバルたちに追いつくことを目指している。 こういった発言が続いたのを受けて、98年生まれの天心は「98年組がとても楽しみですね」と、巧みなボケを入れて場を和ませていた。 試合の模様はアマゾンプライムビデオで独占ライブ配信される。