〝全身全霊〟高市早苗氏が新年の抱負「世界一安全な日本」を取り戻す 治安・テロ・サイバー犯罪対策調査会で積極提言
政界屈指の保守派として知られ、「日本初の女性宰相」の期待も高まる高市氏だが、新たな年に何を目指すのか。
「昨年の通常国会で、経済安全保障推進法改正が実現した。だが、厚生労働省の抵抗が強く、基幹インフラに『医療』が盛り込まれなかった。医療分野の情報連結が加速する局面で、命に直結する医療のサイバーディフェンスは必須だ。また、サイバー攻撃に能動的に対処する『アクティブサイバーディフェンス』も重要な争点だ。災害対応などで活躍の場面が増えるドローンにもサイバーセキュリティの観点が不可欠だ。他国製ドローンが増えているが、いわゆる『懸念国』による運行妨害や乗っ取り、搭載したカメラを通した情報窃取にも注意すべきだ。日本を取り巻く情勢は、さらに緊張感が高まっている。さまざまな場面で、国民の皆さまの安心と安全を守ることに取り組みたい。大切な命や財産を守るという原点に立ち返り、少しでも安心感を持ってもらえる具体策を打ち出していきたい」
■高市早苗(たかいち・さなえ) 1961年、奈良県生まれ。神戸大卒。93年の衆院選に奈良県全県区(当時)から無所属で出馬し初当選。96年に自民党入りした。科学技術政策担当相、総務相、党政調会長、経済安保相などを歴任。当選10回。著作に『ハト派の嘘』(産経新聞出版)、『美しく、強く、成長する国へ。私の「日本経済強靱化計画」』(WAC)、『日本の経済安全保障』(飛鳥新社)など。