伝統染色技法「板締め絞り」を自宅で 　本格体験できる制作キットが登場

　布を折り畳み、板に挟んで染め、雪花や格子のような美しい模様を作り出す染色技法「板締め絞り」。この日本の伝統的技法を、自宅で手軽に、本格的に体験できる「板締め絞り 手ぬぐいキット」(桂屋ファイングッズ・東京)が登場した。 　日本の手ぬぐいを素材に、挟む板には本物の木板を使用し、美しい混色が楽しめる2色の染料を厳選した、本物志向のニーズに応える商品。染料に浸す場所や時間の違いに加え、色によって染料が布に染み込む速さの違いから、染め上がる模様が一つとして同じにならない「板締め絞り」の奥深さを体験できる。染料には、熱湯を使わず、色止めも不要な「技法用染料リアクト」を同梱している。作業時間は約60分から。 　手ぬぐい(35㎝×90㎝)1枚、粉末染料2.5g×2包、定着剤7g×2包、染め方・絞り方の図解入り説明書入りで税込み1980円。カラー・板のラインアップは2種類で、「椛(もみじ)…オレンジ×エンジ、三角形板×2枚、結束バンド×5本」と「菫(すみれ)…バイオレット×オリーブグリン、正方形板×2枚、結束バンド×2本」。取扱店は、イオンパンドラハウス、オカダヤ、ハンズ、手芸センタードリーム、藤久クラフトタウン、ユザワヤ、その他全国手芸・雑貨・ホームセンターなど。 　桂屋ファイングッズは、1890(明治23)年に東京・日本橋創業の家庭用染料ブランド、「みやこ染」の製造販売元。厳選した原料、自社生産にこだわった「みやこ染」ブランドの染料を提供している。日本橋の染色体験スペース「somenova(そめのば)」で、各種ワークショップを常時開催している。