2つの最新技術が融合したオデッセイ「Ai-ONE TRI-BEAM」パター ブレード3機種はどんなゴルファー向き?
「ダブルワイド」は見た目も中身も重量級ブレードパター
「Ai-ONE TRI-BEAM ダブルワイド」はその名のとおり、ブレードタイプながらヘッドの奥行きがマレット級にワイドなモデルです。 クラブ総重量も547グラムと重量級ですが、オフセットは少なめ(9.7ミリ)で重心角は「#2」よりも小さめ(62度)でした。
実際にストロークしてみても、重量感がある割に「意外と操作性もよい」不思議な感覚がありました。 もともと直進性やミスヒットに対する寛容性が高いヘッドですが、「Aiフェース」と「ラケットホーゼル」まで装着されたら「ブレるはずがない」と感じました。高い寛容性に加えてフィーリングや操作性もしっかり残っていました。 今回、試打と計測を行った「Ai-ONE TRI-BEAM」のブレードモデル3機種の「ラケットホーゼル」ほぼ同じサイズでしたが、重心角やオフセットなどは異なり振り心地やヘッド性能にはそれぞれの個性が見られました。 興味深い点としては、単にゴルファーに評価されたテクノロジーを追加したわけでは決してなく、ヘッド形状の「長所を伸ばし弱点を補う」設計がなされているところでした。 ゴルファーが求める操作性ばかりに偏ってしまうとミスに対する寛容性が失われてしまいがちですが、最新のテクノロジーが追加されたことで「すっきり構えられるのに芯が広い #1」「アライメントしやすくブレにくい #2」「ゆったりした振り心地なのに操作性がある ダブルワイド」になっていました。
【解説】筒 康博(つつ・やすひろ)
伝説のプロコーチ・後藤修に師事。世界中の新旧スイング方法を学び、プロアマ問わず8万人以上にアドバイスを経験。スイング解析やクラブ計測にも精通。ゴルフメディアに多数露出するほか「インドアゴルフレンジKz亀戸」ヘッドコーチ、WEBマガジン&コミュニティー「FITTING」編集長やFMラジオ番組内で自らコーナーも担当している。
猿場トール