デビューから43年。松本伊代が「ザ・アイドル」として輝き続ける理由とは?
――音楽活動もコンスタントに続けてこられていますね。 「そうですね。結婚して、子育ても一段落したあたりから、イベントや歌番組に呼んでいただくことが増えました。私、歌が好きで、家ではいつも歌ってるんです。歌っていると元気になるし、やはり私にとってはエネルギーの源みたいな感じなのかな。入院している時も歌いたくて仕方なかったんですけど、病院だとあまり大きな声を出せないから(笑)」 ――そうだったのですね(笑)。大変なおけがをされましたが、もう大丈夫なのですか? 「はい、おかげさまですっかりよくなりました。報道されていたほど重症ではなく、割とすぐに歩けてはいたんです。ただ、ヒロミさんが、『僕一人では抱えきれませんから、もう少し入院しててください』と(笑)。私は早く退院したかったんですけど…」 ――ヒロミさんのお仕事との兼ね合いもありますものね。 「そうなんです。歩けるし、自分でお手洗いにも行けるけど、さすがに料理は作れないですし。体調的にはいまいちだったので、無理して何かあると困るからと」 ――家に帰っちゃうと、ついやっちゃうんですよね。 「そうなんですよ」 ――でも、よかったです。今もどこか痛かったりしたら大変だなと心配していました。 「ありがとうございます。大丈夫です!」 ――今回のけがをきっかけに、より健康に気を付けるようになったとかはありますか? 「リハビリというか、身体を動かすことは続けるようにしています。あと、コンサートに向けて、息切れしないように歌いながら早歩きしたり、少し走ったり。そういうことはしています」
――先ほど聞いて驚いたのですが、来年、還暦を迎えられるそうですね。 「ね、還暦ですって。びっくりですよね(笑)」 ――こんなにかわいい還暦が存在するのかって正直驚いています。 「いえいえ(笑)。こうやってすてきなお洋服を着て、メークをしてもらうと、何となくかわいく思えますけど、普段は結構ひどいこともあるので」 ――本当ですか!(笑)。今年は東京で2daysコンサートを開催されるそうですが、最近、かなり若いファンの方も増えてきたと聞いています。 「そうなんです! 高校生の方も来てくださるんですよ。それも、昔の私じゃなくて、今の私がいいんです、みたいなことを言ってくださっていて。変わってる! って思いました(笑)」 ――「どこがいいの?」とか聞いてみたりしましたか? 「直接おしゃべりしたわけじゃなくて、お手紙をいただいたんです。お母さんから。そこに『昔の伊代ちゃんじゃなくて、今の伊代ちゃんがいいらしいです』と書いてあって(笑)。最初はキューティー★モリモリ(※)のコンサートを見に来てくれて、それから単独にも来てくださるようになったみたいで」 (※)松本、早見優、森口博子の3人で結成したアイドルユニット