タイ経済対策「デジタルウォレット」第2弾、来年1月に実行へ
Kitiphong Thaichareon Orathai Sriring [バンコク 19日 ロイター] - タイ政府は国民全員に1万バーツ(289ドル)を配布する経済政策「デジタルウォレット」の第2弾を来年1月に実行する。今回の対象者は400万人の見込み。複数の政府高官が19日明らかにした。 配布は9月に始まった。これまでに受け取った国民はおよそ3分の1となかなか実行スピードが上がらず、景気を劇的に上向かせる効果は発揮できていない。 ピチャイ財務相は、第2弾では優先的な支援が必要な60歳超の高齢者が対象になると説明。財務省高官は、旧正月前の来年1月下旬までには手元に届くだろうとの見通しを示した。 政府は19日に経済対策とともに債務減免措置も協議した。 ピチャイ氏によると、債務減免は返済延滞期間が最長1年までの借り手に適用され、対象の債務規模はおよそ1兆2000億-1兆3000億バーツになる。具体的には3年の利払いの猶予や元本削減などが含まれるという。 さらにピチャイ氏は、政府が低所得者向けに住宅面での支援策を計画していると述べた。