パリ五輪、保守派を激怒させた「最後の晩餐」は称賛に値する
批判の背後に反LGBTQ感情
28日の朝、国際オリンピック委員会(IOC)はこの件に関する公式声明を発表し、「いかなる宗教団体や信条に対しても無礼な意図はまったくなかったというパリ2024組織委員会の説明をIOCは受け止め、歓迎する」と記した。また、「特定のシーンで気分を害した人がいたとしても、それはまったく意図的なものではなく、彼ら(組織委員会)は申し訳なく思っている」と結んでいる。 イリノイ州選出の元共和党議員で、キリスト教徒でもあるアダム・キンジンガーは、ラプコのディオニュソス説を支持し、彼女の投稿をXでリポストし、「ギリシャ神話の神のような青い男の登場は、今にして思えば、これが最後の晩餐ではないことを物語っている」と付け加えた。 「最後の晩餐」説をとって憤慨する一部のキリスト教徒たちは、反LGBTQ感情に煽られているのではないかと指摘する牧師たちもいる。ザック・ランバートもその一人だ。 「あなたがクリスチャンで、フランスのドラァグクイーンが『最後の晩餐』を演じたからといって『迫害』を主張し、同時に全米の議会で提案されている527件もの反LGBTQ+法案を応援しているのだとしたら、実はあなたこそが迫害者だ」と、ランバートはXに投稿した。反LGBTQ+法案の数については、米自由人権協会(ACLU)の法案トラッカーを参照している。
マンディ・タヘリ