箱根路連覇狙う青山学院大・原晋監督「思い通りのオーダー組めた」…大会新記録への挑戦にも意欲
第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝=読売新聞社共催)の区間エントリーが29日行われ、出場する21チームが10区間に選手を配置した。出雲全日本大学選抜駅伝、全日本大学駅伝に続く3冠がかかる国学院大は平林清澄(4年)、2年ぶりの王座奪還を目指す駒大は篠原倖太朗(同)を2区に据えた。連覇を狙う青学大は往路に主力を投入する見通しで序盤から激戦が予想される。来年1月2、3日のレース当日に選手変更も可能で、各チームの駆け引きにも注目が集まる。(井上敬雄) 第101回箱根駅伝 1~10区のエントリー選手一覧
国学院大、青木瑠郁や辻原輝ら温存
国学院大は、エース平林に続く3区に主力の山本歩夢(4年)を置いた。前回はいずれも区間2桁順位と苦戦した5区に高山豪起、6区に嘉数(かかず)純平と、全日本で好走した3年生コンビを配した。
一方、日本学生ハーフマラソン覇者の青木瑠郁(るい)(3年)、辻原輝(ひかる)(2年)ら、全日本優勝メンバー4人は補欠に温存。かねて前田康弘監督は「復路勝負に持ち込みたい」と語っており、実力者をどこへ投入するかが注目される。
青山学院大、10時間40分切り目指す
青学大の原晋監督は「調整も順調で、思い通りのオーダーが組めた。前半から積極的に攻めて10時間40分切りを目指す」と、往路から突き放す展開を描く。
エース鶴川正也(4年)は3区。補欠に回った黒田朝日(3年)は区間賞を獲得した前回に続く2区、前回3区区間賞の太田蒼生(あおい)(4年)は4区投入が見込まれる。5、6区はともに前回区間2位と好走した若林宏樹(同)、野村昭夢(同)を置いて盤石だ。
駒沢大、4区にルーキー桑田駿介
出雲、全日本で連続2位の駒大は、1区に上尾シティハーフマラソンで好走した帰山侑大(3年)、4区にルーキー桑田駿介を配し、山下りの6区には前々回区間賞の伊藤蒼唯(あおい)(3年)を据えた。
全日本8区区間賞で、前々回5区4位と山登りの実績もある山川拓馬(同)は控えに回った。故障で実戦から離れている前回3区2位のスピードランナー佐藤圭汰(同)も補欠に置いており、勝負の一手をどう打ってくるか。