センバツ2022 力強く「星稜」、プラカードへ 新潟高3人が揮毫 /石川
3月18日に開幕する第94回選抜高校野球大会を前に、新潟県立新潟高校(新潟市中央区)書道部の3人が、北信越地区内の出場校3校が開会式入場行進などで使用するプラカードの校名を揮毫(きごう)した。3校は、星稜(金沢市)、敦賀気比(福井県敦賀市)、丹生(同県越前町)。 プラカード文字の揮毫は、第80回大会(2008年)の記念行事として始まった。今回は、「書の甲子園」として知られる第30回国際高校生選抜書展(毎日新聞社、毎日書道会主催)で、地区優勝した10校に依頼。新潟高は中部北陸地区で優勝していた。 星稜を担当した阿部奏会(かなえ)さん(17)は画数が多い「稜」の字を力強く書くことを意識したという。「コロナ禍で大変な思いもされたと思うが、試合ではその思いを全力でぶつけてほしい」と語った。敦賀気比を揮毫した信田香乃さん(17)は「4文字が格好良く見えるようバランスをとるのに苦労した」と話す。2度目の頂点を目指す同校に「高校生らしく諦めずに頑張って」とエールを送った。初出場の丹生を担当したのは佐藤夕海さん(17)。「生」がきれいに見えるよう、横棒3本をそろえたという。「選手に力を与えられるよう一生懸命書いた。1試合でも多く勝ってほしい」と書に込めた思いを話した。【衛藤達生】