自分にピッタリの「シャフトの長さ」「ライ角」ってどうやって決めたらいいの? やっぱり身長も関係ある!?
身長がライ角に与える影響はあまりない
自分にフィットしたクラブを見つけるためには、いろいろな項目をチェックしなければなりません。その中には、シャフトの長さやライ角の大きさもあります。 【写真】安くても飛びついちゃダメ! これがフジクラが公表したベンタスシリーズ模造品の特徴です
ライ角とは、クラブのソールを地面に置いた際のシャフトと地面の間の角度を指します。「身長が高いほど角度は急になるだろうから、ライ角もアップライトにするべき?」と思うかもしれません。 ではライ角に関しては、身長の高い・低いに合わせて決めた方がいいのでしょうか。レッスンプロ兼クラフトマンの関浩太郎氏は、以下のように話します。 「ライ角は手の位置によって決まりますが、一般的に考えると高ければ高いほどアップライトにし、反対に低ければ低いほどフラットになるよう設定しないと、適切な角度とされる『ヘッドの先端が2~3ミリメートル浮く』状態にはならないはずです」 「ところが人は多くの場合、身長に比例して腕が長くなるため、極端に背が高かったり低かったりしない限り、身長がライ角に与える影響はあまりないといえます。たとえば、自分は身長が185センチで妻は155センチと、30センチメートルの身長差がありますが、実際にアドレスを取ってみると、2人の地面から手までの高さは5センチくらいしか変わりません」 「むしろライ角は打球の軌道を基準に決めるべきで、スライスの場合はアップライトに、対してフックの場合はフラットになるよう調整することをオススメします」 もしも、一人ひとりの弾道に見合ったライ角になっていないと、フェースの向きがターゲット方向をしっかり向かず、ボールに過剰な横回転がかかってスライスやフックを助長してしまうリスクがあります。 過度にアップライトもしくはフラットなクラブを使うと、スイングでなんとか微調整したくなります。そうするとスイングの打点がズレやすく、飛距離やボールの方向、バックスピン量などショットに関するあらゆる要素が不安定になって、スコアにも悪影響を及ぼしかねません。 関氏によると、ドライバーはライ角が同じでもモデルによって「つかまる・つかまらない」のバラつきが大きく、現在では平均といえる角度はなくなってきているそうです。一方でアイアンでは、7番の62度前後を基準に、番手を1つ上げ下げするごとにプラスマイナス0.5度ずつ変えていくのが一般的です。 なお、ドライバーの中には「カチャカチャ」とも呼ばれる可変スリーブ型のタイプもありますが、そちらを持っている人はまず購入した際に設定されている標準モードで試してみて、どちらに曲がりやすいかに合わせて適宜調整するといいようです。