共産党を除籍されたのは「無効」と主張、元党福岡県常任委員が提訴
日本共産党から除籍された元党福岡県常任委員の神谷貴行氏(54)が12日、党と県委員会を相手取り、党員としての地位確認と計440万円の損害賠償などを求める訴訟を東京地裁に起こした。
神谷氏は昨年2月に県委員会総会で、党首公選制の導入を訴えて除名処分となった元党員について、処分を見直すよう提案。総会は否決し、神谷氏は決定内容を自身のブログに公開した。党県委員会は今年8月、「総会の議論内容を独断で公開した行為は、党規約に反する」として神谷氏を除籍し、解雇を通告した。
神谷氏は訴状で「党の決定をブログで紹介することは規約違反に当たらず、除籍、解雇は無効」と主張。また、調査の過程の一方的な追及がパワーハラスメントに当たると訴えている。
党県委員会は読売新聞の取材に「党中央委員会と対応を検討する」とした。