国学院大、大学駅伝『3冠』ならず 3位で胴上げした5年前と価値観に変化「悔しいと思えるように」【箱根駅伝】
◇3日 箱根駅伝・復路 出雲駅伝、全日本大学駅伝を制した国学院大は3位で史上6校目の大学駅伝三冠はならなかった。9区・上原琉翔(3年・北山)は「最後まで優勝を諦めていなかった。区間新を狙っていたが、残り3キロで失速してしまった。力が足りなかった」と唇をかんだ。 ◆“山の名探偵”、決意のポスト【写真】 5年前の3位では前田康弘監督(46)を胴上げして喜んだが、今は違う。この間に存在感を増し、指揮官も「価値観が変わった。私自身も3位が悔しいと思えるようになった」というチームへ成長したことに胸を張る。 三冠を目指す中で、明確になった課題も突きつけられた。「箱根対策。極論で言えば『山』。青学大との差は5区、6区。平地は出雲、全日本でも証明できたが、そこまで力の差はない」。指揮官が強調するように、7区では辻原輝(2年・藤沢翔陵)が中継所の手前でたすきを落とし、数メートル戻って拾い直すアクシデントがありながらも区間2位タイの好タイムをたたき出した。 2、3年生が多く、来年の箱根に向けた伸び代はある。次期主将の上原は「自分が優勝できるようなチームづくりをして、卒業する4年生たちに『優勝チーム』をプレゼントしたい」と前を向いた。
中日スポーツ