【ハイライト動画あり】互いのラグビースタイル出し切る好ゲーム。近大、関西学院大に逆転勝ちで大学選手権へ。
両チームともFWが力強く、BKには好ランナー。そして結束も固い。 似たチーム同士の決戦は、期待通りの好ゲームとなった。 【ハイライト動画】近畿大学 vs. 関西学院大学(11月24日)
11月30日(土)に花園ラグビー場でおこなわれた関西大学Aリーグの最終節、関西学院大×近大は、勝てば全国大学選手権出場、負ければシーズン終了という背景の中での試合だった。
ともにマストウィンの決意で臨んだ一戦を制したのは近大。29-22と僅差の試合を勝ち切り、3大会ぶり11回目の全国大学選手権出場を決めた。 近大、関西学院大とも5勝2敗、勝ち点24。当該校同士の勝敗で次ステージに進むチームが決まった。
近大は前節に天理大に勝ち、関西学院大も京産大を破って、ともに上り調子でこの日を迎えた。 風はやや強いものの、好天に恵まれた中、先にモメンタムを出し、それをスコアに結びつけたのは関西学院大だった。
朱色と紺の段柄ジャージーは、高い集中力でキックオフからの20分を制した。 接点で激しく、ブレイクダウンへの集まりもよかった関西学院大の先制点は前半7分。相手反則で得たPKで敵陣に入り、ラインアウトからモール。そこで押し込み、近大の防御ラインを下げる。 その後もくさびを打ち込んだ後、左外にできたスペースをBKで攻略した(WTB山本快のトライ)。
前半17分のトライもラインアウトから生まれた。重ねた5フェーズの一つひとつのアタックにおいて、各接点で前に出たから再び左にスペースができる。 エッジにいたNO8小林典大が左サイドライン際を走り切って、追加点を挙げた(ゴールキックも成功)。
12点のビハインドを負った近大だったが、そこで相手の勢いに飲み込まれず、31分に7点を返してハーフタイムに入れたのが大きかった。
この日、ブルーのジャージーが初めてインゴールに入ったのは、敵陣でのラインアウト後の攻撃から。マイボールを獲得後にセンタークラッシュ(ピッチ中央での意図的な接点作り)し、用意されたプレーを出す。 内返しのパスを受けたLO駒井凌太が抜け出し、タイミングよくサポートのPR蔡唯志へパス。そのまま背番号1が走り切った。スコアを5-12とした。