博多ラーメンの寵児「博多一双」 地元福岡で人気爆発の"豚骨カプチーノ"とは
福岡にこだわり続ける理由
私たち新横浜ラーメン博物館が「博多一双」さんを初めて食べたのが2014年。開業してから2年が経った頃です。地元のラーメン通からの口コミでした。 当時のメモには「活気と勢いがあり、地元の人に支持されている。10年後にこの状態が続いていたら、次世代の博多ラーメンを担うお店になるのでは」と書かれていました。 10年経った「博多一双」さんは私たちの想像を超えたお店になっていました。私たちは「次世代の博多ラーメンを担う代表としてご出店いただきたい」とお声がけをしましたが、その答えは「NO」でした。 その理由について兄・晶仁さんは「私たちは福岡で生まれ育ち、商売をさせていただいているので、現段階で福岡県外に出店することは考えていない。豚骨、チャーシュー、麺、醤油などの食材も全て地元福岡の業者から仕入れるなど、頑なに地元福岡にこだわり続けてきました。私たちのお店を目指して福岡県外からお客さんが来てくれることが少しでも恩返しになると思っていました」とのこと。
少し頭が固かった?海外にも知らしめたい!
私たちはいつものことながら何度も何度も通い、不安点を1つ1つ解決していきました。 新横浜ラーメン博物館はある意味アンテナショップであり、過去の実績からここで知った人が本店に行く人が多くいることと、ラー博は海外からのお客様も多いため、国内のみならず全世界から福岡を訪ねることとなる、その結果として博多ラーメンを世界中に知らしめるチャンスであると何度も話し合いました。 少しずつ考え方も変わってきた中、山田兄弟がニューヨークを訪れた際に「これまでは地元福岡に食べに来てもらいたい、福岡の地で頑張りたいという気持ちが強かったですが、少し頭が固かった。これからは、福岡のとんこつラーメン、博多一双のラーメンを、関東圏、そしてゆくゆくは海外にも知らしめたい。ラーメン博物館で"とんこつラーメンといえば博多一双"と言ってもらえるように頑張りたい」と考えるようになり、出店を決断していただきました。