【バスケ日本代表】渡邉飛勇「ジャック・クーリーのような存在に」 “グルー・ガイ”が見せるチームファーストの精神
ディフェンスとリバウンド 指揮官も高評価
五輪に出場する各国と比べてサイズで劣る日本は、高確率の3Pシュートや速い展開からチャンスを見出すスタイルだ。そのため、ディフェンス面では全員がプレッシャーをかけターンオーバーを誘発し、シュートが外れた後はしっかりとリバウンドを確保し、相手にセカンドチャンスを与えないことが成功のカギとなる。 オフェンス面では河村勇輝やジョシュ・ホーキンソン、NBA組が合流すれば八村塁や渡邊雄太らが大きな役割を担うことになる。ビッグマンに求められる役割としてはディフェンス面の比重が大きく、インサイドのカバーディフェンスやリムプロテクション、ディフェンスリバウンドをしっかり確保することなどになってくるだろう。 体格に恵まれ、機動力にも優れている渡邉は、オーストラリア戦でも2ブロックを記録するなどインサイドで存在感を発揮。相手ビッグマンに押し込まれることも少なく、センター陣のなかでは一番安定感のあるディフェンスを披露していた。渡邉のパフォーマンスにはホーバスHCも試合後に「飛勇のエネルギーとかリムプロテクションとかリバウンドとか、よくやっていた」と高く評価している。 インサイドのディフェンスについては、日ごろの琉球での練習環境が奏功している。Bリーグでも屈指の重量級ビッグマンであるジャック・クーリーやアレックス・カーク、アレン・ダーラムと日々競い合っていた渡邉。「ディフェンスでは、自分がコートの中で一番強い選手だと感じました。(琉球では)いつもアレックスやジャックとマッチアップしているから、それがとてもいい準備になっていると感じました。フィジカル的には問題なかったです」とインサイドでのプレーに自信をのぞかせた。 チームにどう貢献したいか、という問いには「リバウンド、ブロックショット、フィジカルで強い選手でいること。ジャック・クーリーのような存在でいることですね」と笑顔を見せる。「自分がこのチームで多くのことをやる必要はないです。素晴らしい選手が揃っているので。僕は体を張って頑張るだけです」