松生理乃

◇26日　フィギュアスケート　グランプリ（GP）シリーズ第2戦・スケートカナダ第2日（ハリファクス） 　女子は昨年大会3位でショートプログラム（SP）で10位と出遅れた松生理乃（20）＝中京大がフリー1位の139・85点をマーク。合計192・16点の2位となり、2年連続でスケートカナダの表彰台に立った。 　3番滑走で登場した松生は今季のフリー曲「Lux Aeterna」に乗って、冒頭で跳んだ3回転ループを成功。GOE（出来栄え点）で1・33点の加点を得た。さらに、続く3回転ルッツからの3連続ジャンプもしっかり着氷。3本目の3回転フリップを1・44点の加点がつくジャンプとして波に乗った。 　基礎点が1・1倍の後半も勢いは衰えず、3回転ルッツ―2回転トーループ、3回転フリップ―ダブルアクセル（2回転半ジャンプ）といった連続ジャンプをしっかり降りて、GOEの加点を獲得。7本目の3回転サルコーも成功して、全てのジャンプをノーミスとした。また、ジャンプ以外の構成要素も3本全てのスピンとステップを最高のレベル4でまとめた。 　演技を終えた松生は内容に大満足のようで、左手でガッツポーズ。本郷裕子コーチと座ったキス・アンド・クライだけではなく、大逆転を果たして立った表彰台で満面の笑みを浮かべて、銀メダルを受け取った。 　3年連続世界女王でSP1位の坂本花織（24）＝シスメックス＝が201・21点で優勝。昨季GPファイナル3位でSP4位の吉田陽菜（19）＝木下アカデミー＝も191・37点で3位となり、日本勢が表彰台を独占した。