身に覚えのある人は気をつけて! サウナで嫌がられる「ドラクエ行為」
一昔前はおじさんのイメージが強かったサウナだが、空前のサウナブームで今や若者や女性など幅広い客層にその人気は広がっている。しかし、人が増えればそれだけ問題になりやすいのが「マナー問題」。実際にサウナ好きの中でも「ドラクエ行為」を問題視する声があるようだ。いったい「ドラクエ行為」とはどのようなものなのだろうか。 ●サウナのコンセプトを覆す行為に批判が集中 「サ活」界隈でマナー違反として批判されがちな「ドラクエ行為」は、何もサウナ内でドラクエのゲームをするわけではなく、複数人でぞろぞろと連れ立ってサウナや水風呂に出入りする行為のことを指す。ドラクエ内でパーティが移動する時の様子を彷彿させることから、この名前がついたようだ。 「ドラクエ行為」を嫌がる人の意見には「サウナはそもそも自分のタイミングで出たり入ったりするものだから、皆で合わせるのはおかしい」と、サウナのコンセプトそのものを意識した声がある。確かに、人によってちょうどいい熱さやサウナ室の滞在時間、水風呂に入るタイミングなどは異なるため、周囲と示し合わせて行動するのはナンセンスだと言えるだろう。周りに合わせた結果、のぼせてしまう危険もあるため要注意だ。 ほかにも「ドラクエ行為」で複数人が一度に入室することで一気にスペースが無くなることや、入退室のためにサウナの扉を長時間開けたままになってしまうことも、同行為が嫌がられる理由になっている。また、サウナ内では基本的に大きな声で会話しないのがマナーだが、「ドラクエ行為」をする集団は仲間内で会話しがちなのも嫌われる原因のようだ。 ちなみに、サウナでのマナー違反には面白い名前がついていることが多い。たとえば「かけず小僧」は、水風呂に入る前に掛かり水などで汗を流さず、そのまま入水する人のこと。同室の人の同意を得ずに、セルフロウリュなどで勝手にサウナ内の温度を上げる人を指す「マフィア」といったものもある。 不特定多数の人たちがリフレッシュを求めてやってくるサウナ。うっかり周囲の人たちに不快な思いをさせないためにも、せめて最低限のマナーは覚えておくべきかもしれない。(フリーライター・井原亘) ■Profile 井原亘 元PR会社社員の30代男性。現在は流行のモノや現象を追いかけるフリーライターとして活動中。ネットサーフィンとSNS巡回が大好きで、暇さえあればスマホをチェックしている