ドイツ成長率、来年は0.4─1.1%、IFOが2つのシナリオ提示
Maria Martinez [ベルリン 12日 ロイター] - ドイツのIFO経済研究所は12日、来年の同国の経済成長率について、構造問題を克服できなければ0.4%にとどまるが、経済政策の方向性が適切に設定されれば1.1%の成長が可能だとの見方を示した。 不確実性が高いため、2通りのシナリオを示した。9月時点では0.9%の成長を予想していた。 IFOの予測責任者ティモ・ボルマーショイザー氏は「今の停滞局面が一時的な低迷なのか、それとも恒常的で経済に痛みを伴う変化をもたらすものなのか、現時点ではまだ明らかでない」と指摘。 同氏は、欧州とドイツの輸出先の多くで金融政策がタイトなことが鉱工業受注の低迷につながり、景気の重しになっていると述べた。 ただ、購買力は回復しており、インフレ圧力もドイツでは緩和が続く見通しという。 インフレ率の予測はいずれのシナリオでも来年が2.3%、2026年が2.0%。