わざわざ「目隠しを外させた」上で「女性としての尊厳」を侵害...持病の「うつ」まで嘘と責め立てる、イラン刑務所看守たちの「鬼畜の所業」
女性としての尊厳を踏みにじられる
ある日、看守が私を独房の外に出して、目の前に座りました。目隠しを外すよう言われました。そして彼は私の……とても……プライベートなことを尋ねてきたのです。彼は看守という立場だから、男だから、私のそういう事情を知る権利があるとでも思ったのでしょうか。侮辱して貶めるためにそんなことをしたのでしょうか。 キリスト教について尋問されるときは目隠しのまま壁のほうを向かされ、何かに記入する必要があるときだけ、目隠しを外されました。一体なぜなのかと不思議でしたが、もっと分からないのは、女性としてのプライベートな質問のときだけ、目隠しを外されることです。おかげで私は彼らの顔を見て答えなければなりませんでした。倫理に反すると文句を言いたいのではありません、ひとりの人間のプライバシーの問題です。プライバシーは誰にも侵すことのできない権利であり、その人を従わせるために個人のプライバシーを侵害し、心理的な圧力をかけることなど、許されるはずがありません。 ――刑務所のせいで病気になりましたか? 逮捕される前、私は鬱病に苦しんでいた時期がありました。独房に入れられて、尋問を受けたことで、症状は悪化しました。移動の自由もなく、完全な静寂のなかに夜も昼も放置されたからです。 尋問官は私のそれまでの医療記録や、当時受けていた治療について、すべて知っていました。尋問のときにそう言われました。しかし主治医に連絡をしたり、薬を取り寄せたりすることは許されませんでした。当然の結果ですが、私の精神状態はストレスのせいでひどくなりました。 覚えているのは、ある日、独房で気分が悪くなったときのことです。不安の大波が押し寄せ、私は頭を何度か壁に打ちつけました。叫びました。そのあとで尋問に連れて行かれました。私は泣いて、具合が悪いので薬が必要だと訴えました。数時間後、隣の部屋に連れて行かれ、そこには医師だと名乗る男がいました。私は自分のそれまでの症状を説明し、独房でひどくなったので、いつも処方してもらっていた薬がほしいとお願いしました。その人は薬を処方して、毎日飲ませるようにと看守に告げました。
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