陰謀論情報を発信、30代彼がオカルトに冷めた瞬間 ノストラダムスに、スカイフィッシュの映像が
■子どもの頃に触れたオカルトコンテンツ 幼い頃から本は好きで、ジュール・ヴェルヌや星新一、村上龍などを読んでいたが、その中にオカルト本や、当時ブームだった学校の怪談本も交ざっていた。 そしていつしかオカルトマニアになっていく。1970年代から連綿と続くオカルトの王道ネタ『UFO』『UMA』『超能力』『超古代文明』『都市伝説』といった話題がまとめられている本も小学生の頃から読み漁り、1995年公開の映画『学校の怪談』や1996年公開の映画『地獄堂霊界通信』も見に行った。
夏休みの昼の楽しみは、恐怖体験の再現ドラマが流れる『あなたの知らない世界』だ。当時は子供がごく普通に触れられるオカルトコンテンツが豊富な時代だった。 その過程で『ノストラダムスの予言』も知り、当時の多くの人達と同じように、 「1999年7月に空から恐怖の大王が降りてきて地球が滅びる」 という予言を信じた。 「ノストラダムスの予言を信じる人って2通りあると思うんですよ。1つは、 『世界が滅ぶのが怖い。滅んでほしくない』
と思うタイプ。もう1つは、 『世界が滅んでほしい。一瞬で全てが無になってほしい』 って思うタイプ。僕は後者のタイプだったんですよ」 ■終末ブームに飛びついた 当時は不穏な殺人事件が起きたり、カルト宗教が問題を犯したりと、まるで世界の終わりを示唆しているようだった。 終末的な内容も含む『新世紀エヴァンゲリオン』も人気だった。『新世紀エヴァンゲリオン』は 「全員液体になって一緒になる」 というようなオチだったが、別に一緒になりたいとは思わなかった。
「それでは苦しみが続いてしまう。潔く全て終わらせないと駄目だろうと。拡大した自殺願望みたいな感情を結構強く持ってました。 そんな折に終末ブームが来たので、当然飛びつきました。 1999年7月の直前まで信じていて、 『もう二度と学校行かなくていいぞ!! これでスパッと死ねる!!』 っていう開放感がありましたね」 しかし1999年7月は何事もなく過ぎ去ってしまった。 「もちろん深く絶望しました。自分の願望は、これに限らず全て実現しないのではないかとすら思いました。