フォーミュラEから得た空力が体感できる!? 〈ニッサン〉ノート オーラ ニスモ
ある程度の年齢を重ねると、かえってキャラっぽいクルマが刺さる時期があるような気がするんですが、みなさんはいかが? 「ちょっと派手すぎるかも」というくらいのデコッぽさが妙に気になるこの1台。実はベースモデルのアップデートに従って、待望の四輪駆動モデルが追加されたので余計に気になるところ! 〈ニッサン〉ノート オーラ ニスモだ。
四輪駆動であるe-POWR 4WDの追加により、空力を強化しているのがニスモ流。ご存知のとおり、今〈ニッサン〉は世界最高峰の電気フォーミュラレースであるフォーミュラEに参戦しているけれど、このノート オーラ ニスモには、そのフォーミュラEから得た空力テクノロジーを取り入れたというからスペシャルだ。とはいえ、その効果レベルはシティスピードで感じるまでに落とし込んでいるという。つまり、普段乗りで体感できるということ(喜!)。
そもそも今回、リアモーターの駆動力が、パワーでいえば+20%(68ps→82ps)、トルクはなんと+50%(100Nm→150Nm)と大幅に向上している。さらに4WDになったことで、四輪をフルに使ってコーナーを素早く脱出するようになった。このパワー/トルク、そして駆動分だけやはり空力を磨く必要があったとのことで、前のグリル形状、床下、そしてリア周りのエアロパーツ形状がリファインされた。 グリルではピアノの鍵盤を並べたような、面を使った新デザインを採用。開口部の少ない先進感を強調すると同時に、リフレクター(反射板)のようにキラキラと光を反射するような手法を採用している。これが先代から継承されたニスモらしいディフューザー形状とぴったりマッチして、すごく見応えがある。
しかし、このようなハッチバック形状のクルマにおいて、やはり大事なのはリア周りのエアロ処理……。ということで、実は大きく変わったのはリアのバンパー周りだ。 前からの風をしっかりと流し、車体上部のリアウィンドウまで到達させないためのフィン形状や、縦型のエアスプリッターなど、こちらも効果とともに見どころ満載。さすがニスモ、の、堂々たる佇まいなのだ。