Temu運営の中国「拼多多」、成長ペースがさらに鈍化 7~9月期は売上高、純利益ともに予想値に届かず
「加盟店にとってよりよいECプラットフォームにしていくための投資は、短期的には(拼多多の)収益の足を引っ張る。だが、それによって長期的にもたらされる価値のほうが重要だ」。拼多多の董事長(会長に相当)兼共同CEOを務める陳磊氏は、決算説明会でそう強調した。 ■「浮き沈みは避けられない」 プラットフォーマーである拼多多の売り上げは、加盟店が支払う取引手数料やオンライン・マーケティングのサービス料に支えられている。決算報告書によれば、7~9月期の取引サービス料の売上高は500億300万元(約1兆724億円)と前年同期比72%増加。だが、伸び率は1~3月期の同327%や4~6月期の同234%に比べて顕著に下がった。
過去1年余りの取引サービス料の急増は、海外市場でのTemuの躍進によるところが大きかった。 「越境ECビジネスの競争は日増しに激化している。さらに(海外の)複雑な事業環境を加味すれば、多少の浮き沈みは避けられない」 取引サービス料の伸び率鈍化について陳氏はそうコメントし、今後のTemuの運営方針について次のように述べた。 「海外市場では、わが社に対して現地の消費者や(外国政府などの)関係者が求めるサービスレベルがますます高まっている。これらの関係者と積極的にコミュニケーションを図り、サービスの水準やコンプライアンス(法令順守)を不断に改善していく」
(財新記者:包雲紅) ※原文の配信は11月21日
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