【箱根駅伝】1区区間賞の中大・吉居駿恭「兄の姿を想像して、一緒のことやってるんだと思って走った」“松屋”でパワー注入!
◇第101回東京箱根間往復大学駅伝競走往路(2日、東京・千代田区大手町読売新聞社前スタート~神奈川・箱根町芦ノ湖ゴール=5区間107・5キロ) 1区は中大の吉居駿恭(3年)がトップでタスキリレー。兄・大和の持つ区間新記録の更新は逃したが、記録は1時間1分7秒。兄の持つ区間記録1時間40秒には27秒及ばなかったが、歴代4位(速報値)と堂々の結果を残した。以下、レース後の一問一答。 ********** ―行くと決めたタイミング 曲がってから少しして一気にペースが落ちたので、これあは前に出ようと思って出た。後ろがついて来なかったので、自分のペースでこのまま行こうと走った。2分48~50くらいでいって、自分が出たことでかぶせてくる選手もいたり、きっかけだけは作ろうと思った。後ろは尾も他よりけん制してくれて、まさかあんなに早くから独走状態にできるとは思わなかった。一気に最初から離れてくれたので、気楽にいけた ―1区いつ決まった? 12月中旬。溜池も走れてきたので、適正的に自分は登りが走れないので、溜池は上りが得意なので、監督から1区いけと言われた ―先頭 正直、後ろから来ないかヒヤヒヤだった。監督から15キロくらいで2分空いてると声が聞こえて、本当に空いてるのかなと思ったけど、言葉を信じて、楽しく走ろうとした ―六郷あたり苦しい 早く終わらせたい。こんだけ空いてれば区間賞取れたかなと。早く楽になりたいと思ってた ―元々は2区希望か 本当は走りたくはないけど、溜池の状態が分からなかったので、もしかしたら自分が2区いかなきゃいけないことになると思ってた。上りが苦手なので、2区行くつもりでいた。2区から1区になる分には楽だった。 ―立場的に2区行かなきゃいけない気持ちか 最初はそうだったけど、2区の映像見てここで活躍したい気持ちある ―アクシデント ふくらはぎは両方、けいれんしてた。12キロくらいから。毎年痛い。ちょっとセーブしながらでしたけど ―兄の走りよぎったか 大和兄ちゃんより早い段階で後ろを離したなと。兄は5~6キロ、自分は1キロ手前から行ってたので、その点だけは勝ってるかな ―2年連続の区間賞 箱根の区間賞は本当にうれしい。1区はラストのスプリントがかなり厳しいかなと思ったけど、いい展開になって、自分が取れるなら逃げるしかないと思った ―ゴール後、テントまで軽快に来た うれしかった。興奮してた。狙ってた中で取れたのがうれしい。全日本ですごい悔しい、だらしない走りになった中で、それを思うと借りがあった。 ―全日本から立て直し 気持ちです。今までその日の練習をこなすことしか考えてなかったと感じた。すごく反省し、箱根は絶対に区間賞取る気持ちでやってきた。練習は自然に増えたし、チームへの声かけもすごくした。充実感を感じたし、これが自分だと感じる2か月だった。今回結果が出なくても、その取り組みを続けなきゃいけないと思えた。しっかり結果出てよかった ―リーダーシップ? チームとして駅伝に向けてやっていくぞという空気がなかったので、自分もそこに流されて気合入った練習ができてなかった。熱い気持ちを持った人が浮かないチームを作ろうと話し、自分も積極的に声を出して巻き込んでやった。他にも出せない人が多くいた。そういう人が浮かないように、自分が先頭に立ってやっていこうと思った ―全日本、体調不良とか なかったです。行けると思ってたけど、そこまでの練習も勝ちたい気持ちが足りなかった。その日の練習をこなすことしか考えてなかった。 ―チーム雰囲気 最後の1週間は体調不良が怖くて、みんな神経使ってた。全日本の後はチームの雰囲気もすごく良くなり、箱根に向かう気持ちが練習に現れてた。いい チームになった ―3強 まだ力的に厳しいけど、往路は3枚を最初並べてるので、しっかり3番以内を狙っていきたい ―兄の存在 1区と決まってから兄ちゃんの走りを何回か見て、感動するし自分もやりたい気持ちあった。弟として失敗した時のリスクが大きいので、勇気を持ちずらかったけど、後ろが離れてから行くしかないと思った。兄の姿を想像して、一緒のことやってるんだと思って走った ―兄から連絡 そんなにしてない。1区決まった時、スローペースになれば行くつもりと話した。 ―兄の姿を想像 そのときの映像を想像して、失敗したらやばいなと思ってた。 ―マーチ戦が自信に? 余裕持って走れたので、自信になった部分ある。その倍の距離あるので、不安なままスタートした。 ―同じ日に大和がいいタイムだした 自分は調整もしてないし、前日もたくさん練習した中でのマーチ戦だったので、自分の方が強いんじゃないかと感じる結果だった ―ニューイヤーの兄の走り 微妙でしたね…笑。自分も気合入れてやろうと思えた ―来年は区間新 もっと長い間準備して。去年は2か月だったので不安の多いスタートだったけど、来年は区間賞とりたい。区間新は最後取って箱根を終わりたい ―ロード 嫌いではないけど、克服はできてる。ここ2か月、自分の気持ちの体の連動を感じて、今日も体がしっかり動いた。途中ちょっと不安な気持ちが出た時に体が動かなくなったけど、来年は気持ちを強くして、安心して区間新取れるように走りたい ―幼少期、兄と走ったか 競走してた。短距離も長距離もやってた。勝てなかった?そんなこともないですね。 ―兄はライバルか ライバルとはあまり思わない。一緒に高めあっていきたい。一緒にもっと強くなって、世界で活躍できるような兄弟になりたい ―今朝は 2時起き。いつも通り調整できた。朝は近くの松屋を食べた。
報知新聞社