てぃ先生絶賛「ここを超えられる気がしないから保育園は作りたくない!」 “日本一の保育園” に潜入!遊びも給食も決めるのはすべて子どもたち!“信じて見守る”保育で自主性を伸ばす
主任・石田千尋先生曰く、「子どもたちが自分達の食べる量を決めて、配膳できるようにしている」という給食。珍しい配膳方法について、てぃ先生は「大人がこれだけ食べなさいと選ぶより、子どもが選んだ方が食べてくれる」と自身の経験を振り返りました。
こうした保育スタイルは、0歳児クラスから始まっていました。「あえて(室内を)区切っていて、0歳児でも自分の生活リズムで生活できるように、食事・遊び・睡眠のスペースで空間を分けている」と話す石田先生。
全員で一斉にごはんを食べたり、遊んだりするのではなく、一人一人の生活リズムにあわせて過ごせるように部屋を仕切っているのです。
子どもたちがのびのびと過ごせる工夫に満ちた保育園。5歳児クラスでは、一日の最後を締めくくる「帰りのお集まり」が行われていました。朝と同じく、「けがをしないように気をつけることができた人は?」「できたことあった?」など司会役の子どもたちが質問。
その問いかけに対して、子どもたちは「1回だけ転んだけどそれ以外は転ばなかったから」など“できたこと”を答えていきます。その日一日の成長を、自分で振り返ることができる「帰りのお集まり」。同園では、一人一人の興味に合わせて、自主性を伸ばしていました。
潜入を終え、「保育士から、“これやりなさい”の指示がひとつもなかったですね」と保育姿勢を振り返ったてぃ先生。その理由について、石田先生は「子どもたちの“何々がしたい”という気持ちがすごい原動力になると信じている」と明かし、「(保育士は)パートナーとして子どもたちを支えられる存在。一緒にとことん楽しめる存在であれたらいいなと思ってます」と保育士としての思いを語りました。
本当に大切な“保育の中身”を考える
“すべて子どもが決める”ことを通して、子ども主体の保育に取り組む『RISSHO KID'S きらり岡本』。なぜ、現在の保育スタイルになったのでしょうか? 2012年、設立当初はテナント型保育園だった『RISSHO KID'S きらり』。都市型で園庭がなかったため、“街”を園庭の代わりとして、街の色々な場所に出かけるようになったそう。そのとき、子どもたちの興味を持つ姿が予想以上だったため、当時の保育スタイルを現在も継承しているといいます。 認可保育園のため、『RISSHO KID'S きらり岡本』の保育料は一般的な園と同じ。しかし、同園のような保育スタイルは“一般的”ではないのが現状です。こういった園が増えていくには、どのような変化が必要なのでしょうか。
てぃ先生は、「“保育園選び”というと、英会話や体操ができるかなど、高スペックを親御さんたちも求めがち。しかし、本当に大切な保育の中身ってなんだろうなって考えて、保護者側も選んでいただけると、こういう保育園も増えていくんじゃないかと思います」と、保護者の選択も変化の力になることを述べました。