【チャンピオンズC 俺のチェックポイント】クラウンプライド、3度目の正直へ陣営が施した秘策に注目
チャンピオンズCの「俺のチェックポイント」4日目は、大阪サンスポの北池良輔記者がクラウンプライドに注目した。コリアCを制して挑むローテは昨年と同じ。ただ、その昨年は3番人気に支持されながら11着と大敗した。一昨年はクビ差2着だったように、GⅠ級の底力は証明済み。今年はどうなのか? 陣営を直撃した。 ◇ クラウンプライドは、昨年と同じコリアC制覇からの参戦。昨年は3番人気に支持されながら11着と大敗したが、今年はどうなのか? 新谷調教師を直撃した。 「昨年以上の手応えはあります。力を出し切ってくれれば、結果につながると思います」 今年は違うぞと言いたげな、自信ありげな口ぶりだ。昨年の敗因を聞くと「(韓国遠征の)疲労が残っているように感じたし、1コーナーでポジションが奪えず、馬がやる気をなくした」という。後ろ半分はゲートを出てみないとわからないが、疲労については入念に対処してきた。 9月上旬とまだまだ猛暑の時期に行われるコリアC。昨年は出入国時の待機時間に暑さに参って疲れがたまったようだったので、関係者にお願いして待機時間を短縮。さらに昨年はなかった扇風機の使用を許可してもらい、暑さ対策を施した。それでも帰国後はダメージがあったことから、まず体調管理に細心の注意を払って調整。「小さなことから心がけて、ここまで来ました」と語る。 おかげで疲労からは順調に回復。さらに調教では「基本に立ち返り、持久力アップ」(松田助手)を行った。その成果で20日の栗東CWコースでは6ハロン76秒4-12秒0の一番時計。27日はDPコース併せ馬で無理なく5ハロン70秒3-11秒0の好時計をマークした。「筋肉量が増えて、今までの集大成の調教ができた」と同助手はうなずく。 木曜に決まった枠順は最内の❶枠①番。松田助手は「ここが一番、ほしかった。どんな競馬もイメージしやすいです」と笑顔。体調がよく、パワーアップし、枠順もバッチリ。これなら昨年のようにはならないはず。一昨年はクビ差2着と勝てる力はある。重い印を打ちたい気持ちが、また一段と強まった。(北池良輔)