「沖縄美ら海水族館」と言えば国内最大の水槽「黒潮の海」と「ジンベエザメ」。同水槽内にいる通称「ブラックマンタ」とは一体?
世界に約400ある有料水族館のうち、150近くが日本にあるという。フォトグラファー・野辺地ジョージ氏が撮影する数々の被写体・シリーズの中で、最も古いのが水族館であり、少年時代の思い出をたどる「旅」だ。日本人にとっての水族館とは何なのか…写真と文で繙いていく 【写真】水槽を清掃するダイバーとそれを眺める子供たち * * * * * * * ◆国内最大の水槽「黒潮の海」 沖縄美ら海水族館と言えば、おそらく多くの読者は、国内最大の水槽「黒潮の海」と、その中を優雅に泳ぐジンベエザメを思いつくのではないだろうか。(下の2枚の写真がその様子を写したもの) このジンベエザメの「ジンタ」だが、世界最長飼育記録を更新し、飼育開始から29年が経っている。他にもシイラやトラフザメなど海のスターたちが飼育されている。 中には、ダイバーの憧れのナンヨウマンタの黒化個体、通称「ブラックマンタ」と通称「デビルレイ」ことイトマキエイもいて、迫力満点である。
◆カフェの水槽側客席は時間制指定席 また、カフェ「オーシャンブルー」では「黒潮の海」の大水槽を眺めながら、コーヒーやカレー、デザートなども楽しめる。 水槽側客席は時間制指定席(有料)で、当日予約が可能である。 下の写真でもその様子が分かるとおり、特等席である。 今回のキーイメージは、「美ら海シアター」の落ち着く空間で、じっと待って撮影したジンベエザメ「ジンタ」の優雅な姿である。 このシアターも冷房が効いていて、心地良くシアター席に座ってマンタやサメなどが泳ぐ姿をゆっくりと堪能できる。 (撮影=野辺地ジョージ)
野辺地ジョージ
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