2024年は「新紙幣の偽札」に要注意!? 偽札は“手触り”も違うの? 見分けるためのポイントを解説
2024年7月より新紙幣が発行されました。新紙幣の流通が始まってから日が浅いため、まだ実物の新紙幣を見たことがない人、見慣れていなくて違和感を覚える人もいるでしょう。新紙幣が発行されたばかりのこの時期に気を付けたいのが「新紙幣の偽札」です。 いまはまだ本物に見慣れている人が少ないので、偽札が使われても疑問を持ちにくい可能性もあるからです。 本記事では、そんな偽札による犯罪を防止するために新紙幣に採用されている技術と、偽札との見分け方について解説します。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
新紙幣の偽造防止技術
紙幣には偽造防止のため、図表1のような技術が使われています。 図表1
日本銀行 新しい日本銀行券の特徴をもとに筆者作成 なお、3Dホログラムの技術は銀行券への搭載は世界で初めてで、紙幣に搭載されたホログラムを国立印刷局のYouTubeでも見ることができます。
偽札か確認する方法
偽札かどうかを判断する際に最も簡単な方法は「紙幣を傾ける」やり方です。紙幣を傾けることで、隠れているすかしや模様が見えたり、ホログラムの絵が動いて見えたりします。一般的なカラー印刷では、これらの加工技術を正確に印刷することはかなり困難です。
偽札にありがちな特徴
偽札は本物の紙幣と比較した際に薄く感じることがあるそうです。一般的に流通しているコピー用紙は「パルプ」から作られていることが多いですが、日本のお札の用紙は、和紙にも使用される「みつまた」や「アバカ」などを原料としており、かなり丈夫に作られています。 そのため、コピー用紙とは異なる独特の手触りと和紙に似た厚みを感じるのです。このように偽札は手触りから違和感を覚えることがあるので、触ってみて「いつもと違う」と感じたら、すかしやホログラムなどを確認するようにしましょう。
偽札を見つけたら
当然ですが、偽札を作ることも使用することも犯罪です。もしも、偽札だと気付かずにその紙幣を使用した場合であれば「善意の第三者」なので、罪に問われることはありません。 しかし、偽札であることを知っていながら紙幣を使用した場合は「偽造通貨行使等罪」や「偽造通貨収得後知情行使等罪」に問われることがあります。万が一偽札を手にした場合は、絶対に使用せず警察または日本銀行の本支店に届け出るようにしましょう。
新紙幣には最新の偽造防止技術が詰め込まれている
今回新しく発行された紙幣には、世界で初めて紙幣に採用された技術も盛り込まれており、その技術は美しさだけでなく、偽造防止にも役立っています。新紙幣を手にする機会がきたら、傾けたり透かしてみたりして日本の技術力が詰まっていることを実感してみましょう。 出典 日本銀行 新しい日本銀行券の特徴 国立印刷局 新しい一万円札について 執筆者:渡辺あい ファイナンシャルプランナー2級
ファイナンシャルフィールド編集部